ラブホで知った衝撃の事実

僕らは手を握り合い、北側のラブホ街へ。時刻は21時45分ぐらいになっていたので、互いの電車のことや明日の仕事を考えた場合、「満室」サインのないところにすぐに入る必要があった。だから1軒目に何も考えずに入り、「休憩」料金を払い、いざ部屋へ。

部屋に入り、コートをお互い脱いだらミホコさんは「ふぅ~、ああいうおエライさんのオッサンと飲むのも疲れるわね。ニノミヤさんみたいな若い人がいてよかったわ」と言い、僕に抱き付いていきなりディープキスをしてきた。そして、左腕は僕の首の周りに置きながら、右手で僕のすでに屹立したアソコをジーンズの上部分を経由して生で触ってきた。

「さすが若いわね。もう勃ってるじゃない」

そう言って彼女は我慢汁が出ている僕のアソコを右手で弄んだ。そんな状況でもディープキスを続け、僕も右手で彼女のスーツのスカートの下からタイツとパンティ越しに彼女のアソコを触った。

「アァン」と一瞬喘いだ彼女は「もうさ、ヤッちゃおう」と言い、風呂に入るまでもなく、すぐにスーツを脱ぎ、全裸になった。「あなたも脱いで」と言われ、おずおずと脱いだところ、汁がパンツと触れ合い、ドローンとした液体がレインボー状の橋を作っていて少し恥ずかしかった。

すぐに彼女は僕のアソコをパクリとくわえ、ベッドの下の床にひざまずいて上下に口を動かす。

「夫はもう40代後半だからこんなに元気なチンポは久しぶり」

と彼女は言った。なんと、既婚者だったのか!!! ということは完全にこれは「不倫」ではないか! そこで一瞬ひるんでしまったものの、ここまで来たら最後までやるしかない。僕は彼女がアソコをしゃぶるままベッドに行き、ビジョビジョの彼女のアソコを左手の中指でいじりながら時にディープキスをする。

そこからは当然のごとく互いの性器をなめ合い、色々やった末に「結合」することになる。この日は業界の重鎮がいたため色々と緊張していたこともあり、射精までには30分ほどの時間を要した。というわけで、1回目が終わったときはすでに23時20分になっており、互いに電車の時刻としてはヤバい状況になっていた。これからシャワーも浴びなくては彼女の夫に色々とバレてしまうかもしれないし。

かくして我々は2人でシャワーを浴び(もちろん彼女は頭を洗わないし、体を洗うときは石鹸も使わない)、外に出て服を着た。そこで彼女からは仰天の発言が出た。

「ニノミヤさん、さっき○○の企画にかかわったと言ってたけど、あの企画、フリーのカメラマンの××と一緒にやったんでしょ?」

「はい、そうです」

××って、私の夫なの。今日のことは絶対に言わないでね」

なんと、図らずも僕は仕事を一緒にした男性の妻の間男になってしまったのだ……。さすがにこのカミングアウトには萎えてしまい、2人して新宿駅まで手を繋いで歩くものの、罪悪感だらけだった。以後、ミホコさんとはさすがに会っていない。

Text/中川淳一郎