26歳処女が巧みなテクニックでもてあそばれて/『贅沢な寵愛』(前編)

ananは女子を卒業!そんなときに、心の中の女子を刺激する一冊

大泉りか 官能小説 Barbro Andersen

 近頃は、『大人であること』と、『女子であること』は矛盾せず、大人の女性であっても、『女子』な心を持ち続けることは、決しておかしくない。
それどころか「いくつになってもわたしたち女子!」と胸を張ることさえある風潮にありましたが、なんと、この秋、ananが女子卒業を宣言!

 しかし、不思議なもので、それまでは「ババアが女子女子いって、みっともない」心中苦々しく思っていたにも関わらず『大人の女性になるために、今すべきこと』だなんて表紙で謳われているのを見ると、なんだか裏切られた気分になってしまったのは、実はわたしの心の中にもしっかりと『女子』が住んでいたからでしょうか。

 大人ってすぐに言うことがガラっと変わって汚い!迎合なんてしないぞ!!!

……というわけで、今回は心の中の『女子』を嫌というほどに刺激する1冊をご紹介したいと思います。
『キスだけじゃ終わらない、新乙女系ノベル』と銘打たれた女性向けロマンスポルノ小説レーベル、ティアラ文庫の贅沢な寵愛(斎王ことり著 プランタン出版)です。