女性はセックスで受け身=M性がある

賢者タイム真っ只中にある男性の態度といえば、なんといっても「タバコをふかす」ですが、ぶっちゃけミカコちゃんはセックス直後にタバコをふかされるのがキライじゃないです。キライじゃないどころか、むしろ好き……いや「コーフンする」「ゾクゾクする」と言ったほうが的を射ているかもしれません。

セックス直後にタバコをふかされる醍醐味は、「ヤラれた感」「食われた感」が味わえることなのだと思います。腕枕をしてもらせるわけでもなく、ピロートークとして甘い言葉を囁かれるわけでもなく、完全放置! このアンフェア感が、M心をくすぐるんですよね。

「M」ってどうしても、ムチで打たれるような「痛い系」や、糞尿が絡むような「汚い系」のイメージが先行しがちですけど、そっち系ではなく! 精神性における「M」のほうです。強い牡に支配されたいとか、征服されたい願望のある女性、水面下ではけっこう多いんじゃないかな。なぜなら身体構造上、女性は「受け身」の存在だから。

ネットサーフィン(だから死語だってば)していてナルホドと思ったのが、男性にとってセックスとは、身体の外側で起きる行為。対して女性にとってセックスとは、身体の内側で起きる行為である、と。つまり女性にとってセックスは、受け入れる行為なわけですよ。そう考えると女性はセックスで受け身であり、受け身であるということはM性がカスタマイズされていることになります。

女性にはM性がカスタマイズされていると、男性は本能で感じ取っているのでしょう。なぜなら男性は身体構造上、「攻め側」の存在だから。ゆえに、セックス直後は賢者としてタバコをふかすことで、女性に放置プレイのコーフンとゾクゾクを提供すべきと、無意識として刷り込まれているのでしょう。その無意識こそ、男性を賢者にさせる正体なのだと思います。

Text/菊池美佳子
初出:2020.04.20