29歳で就職活動を始めたミカコちゃん

さまざまな流派が存在することを知ったところで、いきなり話は変わりますが、ミカコちゃんは20代の頃、定職に就かずキャバ嬢やらテレフォンセックス嬢やら企画物AV嬢で食いつないでおりまして。さすがにこのままじゃアカンと、昼職への就職活動を始めたのが29歳の春です。

履歴書に書けるような職歴もなく(『全国のエロ奥さんアソコ洗おて待っとけや』出演とか書けないですからね)、パソコンも使えず、簿記や経理などの資格もなく……書類選考すら通過しない日々が続きました。そりゃそうです、企業側の立場になってみたら、雇うメリットはゼロですからね。

そんな連戦連敗続きの中、とある企業サマから書類選考通過のご連絡を頂戴しました。その連絡を受け、ミカコちゃんの脳裏を真っ先によぎったのは採用担当者の目は節穴か!」という言葉です。

連敗続きなのですから、本来はありがたいと感じるはずなのに、むしろ「この会社はアホちゃうか?」と思ってしまったミカコちゃん。だってそうでしょ、職歴なし・パソコンスキルなし・資格なしなのですから。採用担当者の見る目を疑っちゃいますよ。

私たち大和撫子は謙虚だから…

前置きが長くなりましたが、悪くない・むしろイイ男性から好意を向けられた途端にキモくなるのも、同じメカニズムだと思うのです。自ら「悪くない」「むしろイイ」と胸キュンしておきながら、いざ好意のお返しが来ると白けてしまう……。私ごときのアプローチに引っかかるとは、「お前の目は節穴か!」と問い質したくなるのでしょう。これは決して卑下とかじゃなく、冷静な自己分析として。

私たち大和撫子は意外と謙虚! 「私ほどのオンナ、好かれて当然」とは思わないのが自然な思考回路でしょう。「世の中、いくらでも可愛くてオッパイも大きいピチピチギャルがいるのに、私ごときのアプローチに引っかかるとは……」「お前の目は節穴か!」と失笑しているうちに、キモい感情が増幅していくのだと思います。