オナニーに試行錯誤したオクテ男子時代
ーそこでモテようって思うんじゃなく、オナニーに走ったんですね。
I:女のコに声をかける勇気がなかったんです(笑)。
A:オナニーに凝ったりはしましたか?
I:しましたね。たとえば、夢精はできるのか挑戦したり、こんにゃくを人肌に温めて、切れ目に入れると気持ちいいのか試したり。でも、あれって臭いし、かゆくなるんですよ(笑)。
A:こんにゃくは定番のようですね。男友達は唐辛子入りのこんにゃくを使ってしまい、ピリピリしてチンコが燃えそうになったらしい(笑)。
I:そう!お湯を入れたカップラーメンが女性のアソコの中みたいだって聞いて、入れたこともあるんですが、それもヒリヒリして痛いんですよ!
A:チンコ危機一髪ですね。
I:中学時代は、近くの高速道路脇に捨ててあった、ダッチワイフを拾ってきたこともありました。
A:えっ、そんな不衛生なものを!?
道に落ちてるダッチワイフって、世界で一番気味の悪いものじゃないですか?
I:必死だったんです(笑)。
拾ったときは「やったー!」って喜んでましたが、ローションを使うって知識がなかったので、おちんちんを傷つけただけで終わりました。
A:持って帰って、しかも使ってみようって、見上げた根性ですね!
I:あとは、当時のエロ本についていたAV女優さんの等身大ポスターを布団に敷いて、そこに覆いかぶさるようなポーズでオナニーをしてました。
A:ペラッペラじゃないですか(笑)!
I:そこは想像力で(笑)。
A:想像力で立体化できるものなのか…。女子も画面から出てこない人に萌えますが、オナニーにはあまり使わない印象ですね。
I:女性はきゅんきゅんして満足するって感じですよね。この仕事やっていて、女と男は全然違うんだなって学ばせてもらいました。
A:一徹さんの作品も、オナニーのためというより、萌え目的のために見る人が多いんですよね?
I:そうなんです。 「ヒーリングミュージックを聴く感覚で、流しっぱなしにしている」という人もいて、ビックリしました。
A:たしかにSILK LABOさんの映像はキレイだから、ご飯食べながら見られますよね(笑)。局部のアップとかイラマチオとか、グロい映像がないし。
新刊のテーマであるオクテ女子も「ヤリたい」というより「萌えたい」「ときめきたい」って人が多いんですよ。一方、男性は性欲が大きな原動力になるじゃないですか?
一徹さんも『恋に効く SEXセラピー』の中で、コンプレックスを解消して自意識の壁を壊せたのは、性欲が原動力にあったからと仰ってましたよね。
具体的にどうやって自意識の壁を壊したんですか?
I:こっちの業界に入ったことが一番のキッカケです。
もともと僕はエッチを悪いものだと思ってたんですが、男優のしみけんさんに出会って衝撃を受けました。スケベ丸出しなんですよ(笑)!
それで、しみけんさんのライフスタイルをそのままマネしました。同じジムに通って、同じファッションをして、いつでも遊べるように引っ越しまでしました。
A:エロ師匠だったんですね。
I:まさに師匠でしたね!
A:一徹さんにとってのオビ=ワン・ケノービだったのか…立派なライトセーバーも持ってるし。
でも、すごい転換ですよね?もともとは公認会計士を目指していたのに。
I:相当行き詰まってたんだと思います(笑)。