8月12日は、バ(8)イ(1)ブ(2)の日ということで、私とバイブレーターの思い出話をさせていただきます。
今を遡ること、十数年前。当時、私は、大学の卒業論文のテーマを「女性のマスターベーション」と掲げ、調査と執筆に励んでいました。
女性のマスターベーションに言及している有識者や活動家の方にインタビューを行い、独自のフィールドワークを行っていた頃のお話です。
「性の多様性」を教えてくれたオーストラリアのセックストイショップ
Martin Abegglen
私は、大学時代にオーストラリアのメルボルンに留学していたのですが、性の研究のためオーストラリアの性の多様性を体感できるスポットやイベントに積極的に繰り出していました。
メルボルンには、ファッション雑貨店のようにおしゃれで女性が入りやすい「セックストイショップ」があって、レズビアンカップルがプレイ用のハーネスを楽しそうに選んでいたりと自由で愛の溢れる空間を提供していました。
そういうショップがこの世に存在していることにいい意味で、カルチャーショックを受けたのを覚えています。
生まれたてのひなが初めて見たものを親と思うように、私の中で、セックストイもセックストイを使う女性も、「おしゃれでかっこいいもの!」という価値観が刷り込まれました。本当にラッキーなことで、今の仕事に就くきっかけとなった強烈な原体験です。