ホテルのグレードは食事の段階で決まる

「ホテルに入る前に考えていることなんて、そりゃお金のことでしょう」と、悪びれる様子もなく口にするのはヒロユキさん(仮名/27歳)。
2年半付き合っている彼女がいるそうですが、「イイ女とはヤりたい」アバンチュール肯定派。職場の後輩や学生時代の同級生など、3人のセフレがいるといいます。

「本命でもない女性に食事や酒をおごるのって、そのあとの見返りを望んでいる以外にありえないでしょ。ヤりたいから、その気にさせるようにもてなす。それだけですよ。だから女性のランクによって連れていく店も違うし、ホテルだって選ぶ。今はスマホでいくらでも検索できるから、会う前に料金比較を済ませて目星つけています」とのこと。

 限られた給料の中で彼女やセフレ3人との付き合い、生活や趣味にかけるお金も必要なため、「できるだけ安くあげたい」というのが本音の様子。第一候補のホテルが埋まっていたときのことも考えて、第三候補くらいまでリサーチしているというから驚きです。

「食事は少し出したとしても、ホテル代を出す女はまずいない。自分だってしたくてついてくるのに男性が払って当然の態度は“させてあげる感”満々に感じちゃうんですよね。だから、かんたんについてくる子や食事代すら出してもらって当然の態度の子はそれなりのホテルで十分。エッチの内容だって自分本位になっちゃいますよ」

 つまり、食事の段階で値踏みされてホテルのグレードに直結しているということ。エッチの内容にまで派生するとなれば、「ごちそうになってラッキー!」なんて、のんきなことは言っていられません。

 ホテルの前で繰り広げられるのは甘い恋の駆け引きかと思いきや、先々の関係やお金のことなど意外にシビアな問題なのが現実の様子。その場のムードに流されて後悔することのないように、ある程度のわりきりを持って臨むのが得策なのかもしれません。

Text/千葉こころ