助平旅行には女友達と

 一例挙げましょう。
友人のA子とB子が、長期休暇をとって海外旅行に出かけた時のことです。
ホテルではなく、複数名の女性旅行者が相部屋で寝泊まりするドミトリーを利用した2人ですが、A子のほうが別棟の男性向けドミトリーに宿泊しているスペイン人男性Cと親しくなり、毎夜彼を部屋に招き入れてセックスしていたとのこと。

 帰国後の2人からその話を聞かされた際、B子は、「同室のエミリーやハンナはどう思ったかしら?」と、ニヤニヤしていました。A子のほうはテヘペロ顔です。
このように、2人旅の場合は、思い切った行動に出やすいのでしょう。しかもA子が話せる外国語は英語のみ、対してB子はスペイン語の嗜みもあり、A子とCの仲を取り持ったのもB子だったのです。
いやはや、B子の存在は、A子にとっては力強いどころではなかったでしょう。

 先に述べたとおり、時代は空前のおひとりさまブームです。
一人旅を検討している人も多いでしょう。
一人旅に出る理由が観光や有給消化目的なら別ですが、「あわよくば旅先で男性と助平な仲になりたい」と野望に燃えている人は、道連れを伴っての旅行のほうがベターかもしれませんね。

エロ話要員を最低1人

 次に、旅行ではなく、「人生の旅路」のほう。
旅行以上に、道連れの存在は重要です。
「お互いおばあちゃんになっても仲良しでいようねッ」と友情確認するのも大いにけっこうですが、そんな先のことよりも、とりあえず目先のことを考えましょう。
筆者が思うに、「エロ話ができる女友達」は、最低でも一人は確保しておくべきです。

 手前味噌ではありますが、筆者は20代前半の頃に、友人カップルの破局の危機を救ったと自負しております。
付き合いはじめたばかりの彼氏と初セックスを済ませたばかりの女友達から、「深刻な相談がある」と持ち掛けられました。
聞くところによると、彼氏の陰茎がやや左方向に曲がっていたとのこと。彼氏の利き手を訊ねたところ、右利きとのことだったので、「おそらく右手でセンズリを行なっているため、左方向に曲がったのだろう」と回答しました。
女友達はホッと胸を撫で下ろし、その後も円満交際が続きました。

 こういった質問を気軽に投げかけられる友達の存在は非常に大事。
女性向けの性的読み物を読んでいると、「性の話題って、周囲の女友達にはなかなか話しづらいものですよねっ」という常套句をしょっちゅう見かけますが、「話しづらいものですよねっ」じゃなくて話すんじゃい!
周囲に話せる女友達がいなかったら、新規でエロ話のできる人材を探すべし!

 エロトークの良さは、なんといってもそこに「笑い」が生まれること。
たとえば、意中の男性と正式交際前に肉体関係を持ってしまったとしましょう。
その事実を話せる友達がいないと、「軽いコって思われちゃったかな」「このまま疎遠になっちゃったらどうしよう」等々、暗い思考に走りがちです。

 しかし、「昨日、うっかり○○君とヤッてしまった(笑)」などLINEできる女友達がいるだけで、ずいぶん違うはず。
「デカかった(笑)?」「上手だった(笑)?」などのくだらないやりとりをしているうちに、諸々の不安は一気に吹き飛びます。

 全ての女友達とエロトークする必要はないですが、一人か二人くらいは、エロ話要員をおさえておきましょう。

Text/菊池美佳子