モテる者とモテざる者

アル: 初オナニーはいつですか?

K: たしか中2だったと思う。
『でらべっぴん』*だっけ?エロ本が友達からまわってきて、それをオカズにしていたような。
(*1985年に英和出版(後のメディアックス)から創刊のポルノ雑誌)

アル: 自らオカズを調達しなかったの?

K: しなかった。当時からそっち方面への関心は低くて…。
大学に入って1人暮らしになるとAVにハマる男友達が多かったけど、僕は映画やファッションに夢中だったし。

アル: 年間、映画館で100本の映画を観て、全てのファッション誌を読み漁っていたのよね?

K: うん、お金がなくて服を買えないから自分で作ったりもしていたよ。

アル: 根がオタク気質なのだな。

K: うーん…これは今もそうだけど「なんでみんな恋愛やセックスにガツガツするんだろう?時間がもったいなくないのかな?」と思う。
僕は時間があったら仕事や趣味に割きたいから。

アル:<モテる者とモテざる者の違い>もあるんじゃないか。
キミは息しているだけでモテてきたから、ガツガツしないんでしょう。
私はモテざる者だったから「彼氏ほしい!セックスしたい!」と思っていたよ。

K: 自分がモテるって自覚もなかったんだけど。

アル: ブリッコすんなや!

K: いやホントに。女子に告白とかされたけど、それが普通だったというか、まあこんなものかと…。

アル: ブリッコじゃなきゃ、どんだけ鈍いんだ。貴様ラノベの主人公か?

K: でも、鏡を見ても自分ではイケメンと思わないし。周りに言われるから「じゃあそうなんだろうな」って感じで。
…ただこういう発言は感じ悪いとわかっているから、姉以外の前ではしないけど。

アル: 感じ悪いよな(笑)。私なんて子どもの頃から「丈夫そう」しか言われなかったのに…まあ丈夫だけど。

 中学の時、キミの男友達が家に遊びにきて「おまえの姉ちゃんデブじゃねーか、ガッカリ!」と言っているのを聞き、枕を濡らしたこともある。
ただ、異性の双子でよかったなと。同性の双子だったら『おろち』*的な惨劇が起こっていたかも。
(*『週刊少年サンデー』に掲載された楳図かずおの恐怖漫画作品)

K: 昔のアルはすごく太っていたよね。

アル: すごく太っていたさ。

K: 僕は食べても太れない体質だったから…。

アル: しばく!!