クリトリス、膣内、子宮頸部で受けた刺激はそれぞれ別の神経を通って脳に感覚が伝わるそうです。クリトリスにローターを当てただけの時よりも、二股のバイブで膣内とクリトリスを両方刺激された時の方が、快感が複雑に絡み合って深くイク感じがするのはそのせいかもしれません。複数の種類の刺激でイクことにblended orgasm（ブレンドオーガズム）と名前がついているくらいメジャーなイキ方で、セックスでイッたことがない人にもおすすめです。

人によって特定の場所を特定の方法で刺激されると深くイクポイントがあると思います。私の場合は乳首をひたすら舌と歯で刺激されてイク時と、交差位や背面騎乗位でイク時がそうなんですけど、こういうポイントを探していくのがセックスの楽しみですよね。

よくあるのが、何度か軽くイッた後にドデカいオーガズムがやってくるというものです。ローターやクリトリスの吸引系グッズでのオナニーやクンニだと粘膜へのダメージが少ないので長く続けられますよね。１度、２度と軽くイッた後もしぶとく続けていくと、それまでとは比べてものにならないようなイキ方をすることもあります。

たまに気まぐれで膣トレ専用の重りを入れて膣アスリートみたいなトレーニングをしてみることがあるんですけど、重りを中に入れて落とさないように維持しながらローターでオナニーすると、いつもより長く深いイキ方をすることがあります。お勧めはしませんが実験としてやってみると楽しいかもしれません。

オーガズムを浅い深いで分けたがる人の中には、「外イキ（クリトリスでイクこと）は浅い、中イキ（挿入でイクこと）は深い」と言う人もいますよね。『え？中イキしたことないの？外イキって浅いけど中イキは深くてめちゃくちゃ気持ちいいのにー！』というマウントを取られたことがある人もいるかもしれません。
確かに深くイク時の条件は挿入中にしか満たせないものもあるので、そういう意味では、外イキと中イキでは中イキの方が深くイク確率は少し上がるかもしれませんが、単純に外イキは浅い（軽い）というのは間違いだと思います。
高品質のローターを使ってイク時やクンニでイク時に、セックスで中イキする時よりも気持ちよくて強烈にイクことも普通にあるからです。「外イキは軽い、中イキは深い」という人がたまたまクリトリスでは軽くイクタイプなんだと思って放っておきましょう。

深くイクことにこだわりすぎるのもつまらないので、いつもより気持ちよくなれたらラッキーだと思っておくくらいにして、たまに実験としてセックスやオナニーのやり方を比較してみると面白いかもしれません。

Text／Betsy