週刊誌に検閲が入る家庭でした
――お家も真面目だったんですよね。お父さんって何をされてる方なんですか?
S:歯科医です。母は元々は教師だったんですけど、結婚を機に専業主婦になりました。
――ほんとに厳格なエリート家庭じゃないですか!
S:よく言われます(笑)。親の前では恋愛の話すらできないムードで、普通の家には一冊二冊ある週刊誌もほとんどなかったですね。たまに「大学偏差値ベスト100」みたいな特集のときに買ってきても、あらかじめエッチな部分は全部切ってあるし。
――家庭内検閲! 徹底してますねえ。父親の裏ビデオで目覚めた我が家とは真逆だ。
S:親とエロ話ができるなんて羨ましいですよ。うちなんて、性的な話って言ったら「結婚相手を紹介する」くらいしか考えられない。
――いや、私も家でエロ話はしたことないですよ。私も両親もむっつりスケベで、お互いに「スケベなことなんて興味ない」みたいな顔してたから。でも、やっぱり父親のエロ本が家にあったりするのは良し悪しですよ。真面目な顔で怒られても「尼さんAVでヌイてるくせに!」とか思っちゃうし。
S:なるほど。うちは今でも父親の権力が絶大なんですよ。性の匂いをさせないのは威厳を保つためだったのかもしれない。
――厳しい学校ならではの規則って、他にありました?
S:眉毛を剃っちゃダメっていうのがキツかったですね。あとスカートの丈が厳しく決まってて、たまに抜き打ち検査があるんですよ。全員教壇に向かってひざまずく姿勢にさせられて、そのときに膝から6センチ以上出てないと「家庭科室で直してきなさい」って言われるの。
――大変だけど、清らかな感じでちょっと萌えるかも……。
S:うちの学校は、医学部への進学率を上げるのを学校目標にしてたんです。だからどうしても息子や娘を医者にして家を継がせたい開業医の子どもが多かった。
あと、あんまり治安がよくなくてヤクザとかが平気で居る地域だったから、子どもが心配っていうのもあったのかな。窮屈だったけど男の子がいないから女子力を競い合う必要もなくて、そういう意味では平和な学校だった気もしますね。
次回は、Sさんの「大学1年の初体験から一転、出会い系でのヤリマン生活」についてお届けします。
Text/遠藤遊佐
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