一瞬で相手との壁が取り払われるのがセックスの魅力
――恋愛のほうは、どういう感じ? 初体験を済ませるまでに付き合ったり好きになったりした相手っていたんですか。
N: ほんのり「いいな」と思うくらいの人はいても、告白するとか付き合うとかいう現実的なアクションを起こすほどの相手はいませんでしたね。
ネットで知り合ってセックスした相手とも、やっぱり付き合うって感じにはなかなかならなくて……。
だから、彼氏ができたのはもう少し後。22歳くらいのときに知り合いの紹介で付き合ったのが初めてです。
20歳くらい年上の当時40歳過ぎの人で、3年くらい付き合ったかな。相手の浮気が発覚して別れちゃったんですけど。
――インターネットで知り合った人とのセックスとは、やっぱり違った?
N: うーん、そうですね。「愛があるセックスは気持ちいい」みたいなことはそれほど思わないけど、付き合ってる相手のほうがコミュニケーション取りやすいというか、いろいろ言いやすいっていうのはありますよね。ここが気持ちいいからこうしてとか、イケないからオナニー手伝ってとか。
――彼氏がいるときは、インターネットラブは控えてるの?
N: 基本的にはしないけど、絶対にとは言えない。
でも、彼氏ができたら落ち着かなきゃって気持ちはあるんです。だから、今はもうちょっと自由に遊びたいですね。実は明日も約束が……。
――Nさんを、そこまでセックスに駆り立てるものって何なんでしょうね。
N:「この人はどんなセックスをするんだろう」っていう好奇心かな。
私、自分自身にも人見知りというか、コミュ障的な部分があると思ってるんです。
でもセックスするとそういうのって一瞬にして取り払われるじゃないですか。それが面白いというか、気持ちいいというか。
――なるほど。恋愛感情でも、肉体的に気持ちよくなりたいっていうのともちょっと違う。別の自分になれる……みたいな感じなのかな。
N: そうかもしれないですね。
次回は、Nさんの取材後の遠藤さんの考察をお届けします。
Text/遠藤遊佐
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