前よりも満足しにくくなった?

「前よりも満足しにくくなった気がする」友人がふと漏らしたひとこと。そういえば、SNSを通じて寄せられる匿名の悩み相談でも、年に数回はこの手の話を聞く気がします。
相手の何かが変わったわけでもないし、極端にやり方が変わったわけでもない。それなのに、以前は感じていた、事後の「よっしゃー!スッキリ大満足!」みたいな清々しさというか満足感が感じられないって言うんです。
こういうとき、人はつい相手のせいではないかと疑いたくなりますよね。「相手の魅力が減ってきた?」「手を抜かれてる?」って。でも実は、変わったのは相手じゃなくて自分の方だったってこともあるんです。
大人になると◯◯が上がる
ちょっと思い出してみてください。学生の頃のように、体の内側からこみ上げるような欲望をぶつけ合うセックス。好きな人と触れ合うだけでドキドキして、終わったあともいつまでも頭の中がふわふわする感覚。あの頃は、多少下手くそでも、びっくりするほど早く終わってしまっても、事後がそっけなくても、それなりに満たされていたものです。
ところが、大人になると同じ出来事に対する解像度が自然と上がってきます。いいセックスも後味の悪いセックスも経験してきただけに、評価も厳しくなりがちです。「触れ方がちょっと雑だった」とか「終ったあとの優しさが足りない」とか。以前なら気付かなかったような細かいことが、妙に気になりはじめるんですよね。
これは、セックスのクオリティが落ちたわけでも、感度が下がったわけでもありません。年齢を重ね、経験を積んだことによって、自分の好きなことや苦手なことが冷静に判断できるようになっただけ。そして、セックスの何に満足するか自体が変わった可能性もあります。
変わっていく評価対象
セックスを知って間もない頃は、わかりやすい快感が中心でした。強烈な興奮があったか、何回できたか、新しいプレイに挑戦できたか、ときめきを感じたか。
でも、大人になるとそれだけでは足りません。安心して身を任せられるか、雑に扱われてないか、エロくパフォーマンスできたか、終ったあと嫌な気持ちが残らないか。こういった少し抽象的で地味なポイントが重要になってきます。セックスの評価項目が増えたというより、評価対象が変わったのかもしれません。
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