もし彼が世界的セレブだったらエプスタイン島に行っていた?/中川淳一郎

昨今「エプスタイン文書」が世界的に話題となっている。ジェフリー・エプスタインというアメリカの大富豪が各国のセレブを自身が所有する通称「エプスタイン島」へ招待し、そこで小児性愛(そこに愛はあるのか?)も含めた性にまつわる人権侵害をしていた件だ。この文書が公開されてからそれまでの要職を捨てる者なども出てきたが、「私はやったわけではない。あくまでも名前が出てきたからそれは所属組織に迷惑をかける」といった言い方をしているようにも見えてしまう。
女性の上で四つん這いになる写真が公開されたイギリスのアンドリュー元王子は機密情報をエプスタインに流したとして、逮捕された。

エプスタインに関する本やドキュメンタリーを見ると、彼はフロリダの豪邸に「マッサージをしてもらう」という名目で若い女性を200ドル支払って招いたとなっている。そんなエプスタインについては、何が本当のことなのかはまだ分からないし、エプスタイン文書もあくまでも「このような記録がある」とされるもので、中には創作のメールのやり取りもあるかもしれない。

そうしたことから、今後の検証を待つ必要があるが、小児を性の対象とする人物がいることは事実である。僕にしても、女児を愛する人物・A氏と会ったことがある。「ニノミヤさんは、女児はどう思いますか?」と彼は言った。まさかそんなことを言う人物がいるとは思わなかったし、なぜ女児に対して性的な興奮をするのか、という点がよく分からなかったが僕は「う~ん、全然興味ありませんね。大人の女性の方がいいです」と答えた。

実際、日本では16歳未満に対して性関連の行為をするとそれは処罰の対象となる。それだけ、物事の正当な判断がつかない若者に対して性的な行為をすることは「ダメなこと」とされているわけだが、A氏は、大人の女性には性的な欲望を持たないのだという。なんでそうなったのかを聞くと、こう言われた。

A氏の持論

「これは、生まれついての性的な嗜好なんです。胸の大きな女性を好きな男もいますし、白人女性を好きな男もいます。様々なフェチというものは存在するわけです。ゲイだって男性のことが好きな男性です。それはマイノリティとして守られる存在になっていますよね?」

これは彼にとっては正論なのだろうが、法律以前に、判断力がない女児に性行為をするというのは、許されることではないのでは。結局「なるほど」としか僕には言えなかったのだが、このような性癖を持つ人物を親は果たして放置していいと思えるのだろうか、とも感じた。

自己正当化に必死になるよりも

もしも彼が世界的セレブだったら、エプスタイン島にも行っていたのではなかろうか、とこの大騒動を見ながら想像する。性癖は自由ではあるものの、人々からアブノーマルだと扱われたり、法律に抵触する性癖を持っているのであれば、自己正当化に必死になるよりも、それを抑えるようにするのも重要ではなかろうか。それも「人権侵害」や「差別」に当たると彼らは主張するだろう。そうなったらもうお手上げである。

Text/中川淳一郎