なんとか事に至ったものの…

その日はなんとかセックスにまでは至ったものの、A氏のイチモツのニオイすら魚のニオイに感じられてしまい、なんとか我慢したもののイクどころではなく、イッたふりをして、さっさと家に帰ることだけを考えたのだという。

かくして麗香さんは超絶好みのタイプの男だったにもかかわらず「魚のニオイを感じる(orついつい連想してしまう)」という一点でA氏とその後会うのをやめてしまった。A氏からは何度かメールの連絡があったが、すべて無視をし、以後会うことはなかった。

そんなブローケンハートの彼女の懐に見事スルスルと入り、間男活動をした僕だが、「魚のニオイがしない」というだけでここまでホメられた経験は初めてだった。とはいっても、彼女にとっての本気の好みではなかったため、何度かのセックスで我々のエロエロ関係は消滅したのである。

まぁ、麗香さんが本気でA氏と付き合うのならば、手をもっと丁寧に洗ってもらうことと、若干市場から離れたところに引っ越す、ということで解決できたのでは、と思う。

Text/中川淳一郎