全身全霊のエロを心がける僕に「3P」は向いていない理由/中川淳一郎

当連載の初期の頃、3Pの相手をする女性がいたことを紹介した。この3人は女子大時代の同級生で、僕とも同じ学年だった。何かのツテで合コンをすることになり、なぜか米軍基地で飲んだのである。

それから7ヶ月後、突然そのうちの一人・香苗から電話があり、「今日、原宿でカレーを食べない? 清美もいるよ」と言われた。この頃我々3人は大学を卒業し、社会人1年目になっていた。そしてこの日、カレーを食べた後原宿から渋谷までブラブラと歩き、「ねぇねぇ、香苗はまだヤッたことないの。ニノミヤさぁ、アンタやってあげてよ」と清美から言われた。

すると香苗は「いやだよ、1人じゃ恥ずかしいよ」となって3Pを渋谷のラブホテルでしたのである。その後、3Pをしたとの報告を受けた2人の友人・美幸も加わり、その内2人が参加し、3Pをするようになった。4Pはなかった。その後AVを見ると分かるのだが、3Pというものは男×2、女×1でやることが多いようである。まぁ、理由はなんとなく分かるが、男の陰茎が一本しかないからだろう。

3Pは素晴らしい経験なのか?

さて、ここからが問題なのだが、果たして3Pは素晴らしい経験なのか? について考えてみたい。好きな人はいるのかもしれないが、少なくとも僕自身はもうやりたいとは思えない。というのも、結局「どっちつかず」になってしまうのだ。香苗と清美と初めてヤッた時は、ベテランの清美が「ほら香苗、こうやってやるんだってのを見ておきなさい。そして私の後、ニノミヤとヤるのよ!」と一定の意味はあったと思う。

しかし、それ以降は結局どちらかに集中することはできないし、相手のうちの一人が手持無沙汰になったりもする。常に全身全霊の一極集中エロを心がける僕としては、今さらながら3Pは向いていないと思ってしまったのだ。

だったら男2人だったらいいのか、という話になってくるが、なんで怒張した男のアソコを見せられなくてはいけないんだ! なんてことを思う。しかも、その男の方が明らかにテクニックが上手だったり、女性が気持ちよさそうにしていたらコンプレックスを抱いてしまうではないか。挙句の果てにはアソコが萎えてしまうかもしれない。