セックスは必ず布団かベッドでやるべき。教訓を得た夜の負傷/中川淳一郎

前回はピストン運動をし過ぎてチンコを負傷した話を書いたが、今回は、膝を負傷した話である。セックスとはケガとの闘いでもあるのだ。東京・高円寺の飲み屋で陽子さんと飲んだ日のことだ。彼女とはそれまでに7年来の付き合いがあったが、この日は初めてのサシ飲みだった。

二人で高円寺の銭湯へ

彼女はその数ヶ月前に離婚をしており、「ニノミヤさん、私、離婚しちゃったから暇なの。飲みに行かない?」と誘ってきた。場所はどこでも良かったのだが、彼女が住む高円寺に良い店がある、と言い、指定された牛タンやセンマイ刺しを出す店に行った。

飲みが22時に終わったところで、彼女は「ねぇねぇ、一緒に銭湯行きませんか? いい銭湯が高円寺にはあるんですよ」と言い、それはそれで楽しそうなので僕は彼女についていった。

僕はそこまで長く風呂には入らず、待合室のようなところで漫画を読んでいたらすっかり化粧を落とした陽子さんが出てきた。

「気持ちいいですねー」

「そうですねー!」

そんな話をし、二人してスポーツドリンクをシェアし、喉の渇きを潤した。

「ニノミヤさん、この後予定ありますか?」

「いや、別にないですよ」

「だったら私の家にいらっしゃいませんか? すぐそこです」

陽子さんは僕にしなだれかかり…

これはこれは、もしかしたら最高の展開が待っているかもしれない、と僕は思い当然このオファーを快諾。彼女の家に行き、二人して缶ビールを飲み始めた。彼女の家はワンルームマンションでクローゼットに布団セットが入っている。

僕らはちゃぶ台っぽい小さなテーブルでビールとピーナッツを食べながら酒盛りを開始した。ここまで来るとトローンとした目をした陽子さんは僕にしなだれかかってくる。そして自然な流れでディープキスをした。

こうなるともう止められない。互いの体をまさぐり合い、パンツの中に手を突っ込んできて彼女は僕のチンコをしごき、僕はすでに濡れている彼女のアソコに中指を入れた。そして、フローリングの床でついにセックスが開始してしまった。布団を出す余裕もなかったのである。