マキさんと東京でハシゴ酒

この日は中央線沿線でハシゴ酒をしたいとのことで、荻窪からスタートし、阿佐ヶ谷、高円寺と渡り、最後は新宿へ。

「宿はどこですか？」と聞いたら「ないからニノミヤさん、ここで一緒に泊まらない？」と言われた。

いや、本当にいいんですか？　ということで、僕らは歌舞伎町のラブホテルへ。まさか、松山で会った女性と2回目の邂逅でこんな展開になるとは……。ホテルに入るとすぐにディープキスをし、互いに全裸に。もう、盛りのついた獣のごとく我々は互いの体を貪り合い、69の姿勢で10分ほど過ごしたりもした。

そして、どちらともなく結合へと誘導し、いざ合体。我慢汁は出まくっているし、マキさんも愛液が漏れまくっていた。互いにアソコの相性は良く、彼女は何度も「気持ちいいー！」と絶叫。1回目が終了した後、彼女は今回の東京旅行についての思いを口にした。

「私ね、時々現実を忘れたくなるの。昼の仕事、夜の仕事、両方やってるけど、そことはまったく関係のないところに行きたいの。だからニノミヤさんには感謝してる」

そのままこの晩は3回セックスをしたのだが、マキさんは翌年のお盆も東京にやってくると言った。結局彼女とは合計4回東京で会ったが、「妙な七夕」のような感覚を2回目・3回目・4回目は感じた。その後の彼女の消息は不明である。

Text／中川淳一郎