マガジンマガジン『BLACK BRAIN』①(第5波 13P目)

ヒトと昆虫、どちらが未来の人間の姿として正しい進化なのか、その答えはこの戦いで決まる!
主人公・宮前カオルよ、未来人ヒテロから授かった黒き脳”受波脳“で、邪進化を目論む敵を打ち倒せ!!
サガノヘルマー『BLACK BRAIN』(マガジンマガジン)、各電子書籍サイトで販売中!

ということで狂ったセックスをする昆虫の話がしたくなったので「劇画狼が選ぶ、セフレについて学べるマンガ3選」は中止!!
広義でのセフレ話であれば問題ないことになりました!

第二章
変態セックス生物・スズメバチネジレバネ

寄生昆虫スズメバチネジレバネは、ネジレバネ目に属する昆虫で、その名の通りスズメバチに寄生する生物。
オスは超短命で、羽化後の寿命は約4時間。そのわずかな時間の間にメスを探して飛び回る。
一方メスは、死ぬまでの間をずっとハチの体内で暮らし、移動の必要がないので脚も目も存在しない。生殖器も極限まで退化しているので卵巣も崩壊しており、オスはメスが寄生しているスズメバチの腹にしがみつき、腹の隙間から頭部だけを出したメスの首にペニスを突き刺して精子を注入し、血液の中に混ざっている卵に受精させる。
数週間後、幼虫は母親を生きたまま食べ、その体内から脱出し、その生を繋いでいく。

全ての性愛の形には意味があり、だれにも止めることはできない。
ヒトにも、外骨格人間にも、変態セックス生物・スズメバチネジレバネにも。
セフレのこと、なんもわからん。

Text/劇画狼

著者プロフィール
劇画狼
特殊出版レーベル・おおかみ書房の代表。
プロの漫画家が商業誌に掲載したが単行本化されなかった未収録作品の書籍化や、古い原稿の修復、原画展企画、イベント司会などをやっています。
最新刊は、やまだ紫『ねこのふしぎ話』と白取千夏雄『ガロに人生を捧げた男』
ツイッター:@gekigavvolf
AM:劇画狼が選ぶ、恋愛の大正解を学べるマンガ3選!