その一ヶ月後、美帆さんは…
以後、美帆さんは家で彼とセックスをすることはなくなったが、これから1ヶ月後、「今日さ~、別れたよ」と言ってきた。これまでに見たことがない寂しそうな感じだったが、僕は「そうですか……」と言うしかなかったし、自分の存在が彼に疑心暗鬼をもたらしたのかも、という申し訳なさはあった。
かくして2人でダイニングのテーブルで酒を飲み始めたのだが、美帆さんは酔っ払ってきてこう言った。
「おい、ニノミヤ、今日は私の布団で一緒に寝ていいよ。ただ、セックスはしないからな」
こうした経緯から僕はその男と美帆さんがエロをした布団に入って添い寝をしたのだが、途中から美帆さんはこう言ってきた。
「あのさ、この前のカレーおいしかったからしゃぶってあげる。ただ、セックスはしないよ。ほら、全裸になれ」
僕は全裸になり、美帆さんも僕を興奮させるために全裸になるとたちまちアソコはムクムクと屹立。そして美帆さんは見事なまでの口技を披露し、僕はイキそうになった。「美帆さん、イきそうだからちょっとしゃぶるのやめてくれ! 外で出す!」と言ったら「かまわない。口の中で出せ、もったいない!」と、口を離してくれず、結局僕は彼女の口の中で大暴発してしまった。
彼女はその後、うがいをするでもなくすぐに寝てしまった。その数週間後に僕は無事就職が決まり、美帆さんの家から出ることになったが、彼女は件の彼氏とは完全に縁を切り、別の男と結婚することになったという。そして今でも彼女はその男と幸せな生活を送っている。
Text/中川淳一郎
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