人通りの少ない場所に移動して…
お互い、「ここは人があまりいない」という共通認識のある場所に到達し、ディープキスを数分間しつづけた。これで人通りの多いところに出て「じゃーね! また飲もうね!」となるのかと思ったのだが、山下さんは、「ニノミヤさん、ズボン降ろして」と言ってきた。
ここは空き地ではあるものの、両隣には家がある。さすがにここでディープキス以上のことをすることはできないだろう、と僕は拒否しようと思った。しかし、彼女はすぐに僕のジーンズのボタンを外し、パンツもろとも一気に降ろし、アソコをしゃぶってきた。当然この段階でギンギンに膨張している僕のアソコをねっとりとなめる彼女。右手は自身のパンツの中に入れ、恐らくクリトリスを触ってオナニーをしている。
そのまま彼女がしゃぶるに任せていたのだが、道を通る人はいる。わざわざこの空き地をじーっと見る人はいないものの、いつ見られるかは分からない。あと10人もこの道を通ったら一人ぐらいは我々のこの行為を見つけるかもしれないし、場合によっては動画を撮って「空き地でフェラチオしているカップル発見w」なんてツイッターに投稿されてしまうかもしれない。
それはさすがにヤバかったので「ここで終わらせて!」と僕は懇願。これで終わるかと思ったのだが、「もっと人がいない場所があるよ」と言われ、細い路地に入り、電信柱の死角へ入ると、確かに人はいない。僕もここまで来ると性欲の塊のようになっているため、彼女の誘いに乗り、その場で後ろから突きまくった。ここはさすがに誰も来ないと思ったのだが、なんと、20代とおぼしき若い男がここを通ってしまったのだ!
ここで我々が止めるべきだったのだが、この若者は「あぁ、スイマセン……」と言い、別の道へ。結局、このとき僕らは「もうなるようになれ!」とばかりに人が本来いないこの空地でセックスをしつづけたのである。
幸いなことに、先ほどの若者以外、誰もここには来なかったが、お互いかなり蚊に刺されてしまった。
Text/中川淳一郎
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