救急搬送されたら?
- アル
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私は一人の時間も好きだけど、完全に一人なのは寂しいんですよね。
- 菊池
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たぶん私、すごく心が狭いんですよ。父と住んでたとき、いつも父にイライラして怒ってる時期があって。男の人と一緒に住んだら、またあのイライラがやってくると思っちゃうんですよね。
- アル
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そりゃあのアル中のお父さんと住んでたら、イライラして当然ですよ。
- 菊池
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そっか(笑)。たとえば彼氏がうちに来て、足拭きマットからずれたところで床を濡らしても、お客さんだから許せるの。「拭けばいいや」ってなるんだけど、これを毎日やられたら私はキレるだろうなと思って。だから、世の中の奥さんはめっちゃ心が広いと思う。
- アル
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「濡らしたら自分で拭け」と言えばいいのでは?
- 菊池
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そうなんですよね(笑)
- アル
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黙って我慢してたらそりゃイライラしますよ。
うちの夫もめっちゃモノをこぼすんです。ラーメンマンという猫をヒザにのせたままカレーを食べて、猫の頭にカレーをこぼして「ラーメンマンがカレクックになってしまう!」とか言ってる。
一同:(笑)
- アル
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「まあ面白いからいっか」みたいな(笑)
- 菊池
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うちの彼も面白いから一緒にいられるけど、「これが続いたら恐ろしい未来につながるんじゃないか」と勝手に思い込んでいて、それがよくないなと。
- アル
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お父さんの世話で疲弊しきってたんでしょうね。酔ったお父さんに振り回され続けたわけだし。
- 菊池
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疲れてたんですよね、きっと。男の人に対して、母が父にやってたように全部面倒見なきゃいけないと思い込んでるの。だからこれは自分の問題だとわかってるけど、どうしたらやめられるかがわからない。
- アル
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子どもの頃からの刷り込みは強力だから。「私と母は別の人間だし、彼と父は別の人間だ」と自分に言い聞かせるといいんじゃないかな。べつに結婚する必要は全然ないけど。
- 菊池
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そう。この先どうなるかわからないけど、彼も私も結婚したいとは思ってないので、このまま仲よくしていければいいなと。
ただ昔は絶対にイヤだったけど、「私か彼が病気になったらいずれ結婚とかしてもいいのかな?」ぐらいにはなりました。恋人やパートナーは集中治療室に入れなかったりするじゃないですか。
- アル
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法律が追いついてないですよね。こはなみみこちゃんとの対談でも話したけど、私は「自分が救急搬送された時に、延命や治療の方針を誰に決めてほしいか?」をいつも考えてました。
毒親には絶対決められたくないし、アホアホ丸の弟は来ないだろうし(笑)。そう考えると、現状では法律婚するのが一番簡単だなと思って。それも結婚したかった理由の1つですね。