「毒親」と「結婚」
- アル
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菊池真理子さんの『毒親サバイバル』で私の体験も漫画にしてもらったんだけど、「毒親育ちで両親の仲が悪くて、結婚に良いイメージを持てない」という人も多いよね。
親の影響の出方は人それぞれだけど、私は毒親育ちだからこそ、結婚して家族が欲しかった。私の場合は「親と自分は別人格」「自分は親のようにはならないし、なってたまるか」と思ってたんだけど、みみこちゃんはどうだった?
- みみこ
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私は親が憎くて「結婚なんかしてたまるか」と思ってたんですよ。私が結婚しないことが親への復讐になると思っていて。
でもどうしても1人で生きるのが無理ゲーすぎて、チームを組みたいと思った時に、一番手っ取り早い方法が結婚だったので結婚を選びました。
- アル
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私もみみこちゃんも、結婚して救われた組だよね。
- みみこ
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そうですね。あの時、人生詰んで「結婚するぞ!」と婚活したことで人生が開けました。
「両親」と「私と夫」は「夫婦」「結婚」というラベルが同じなだけで、関係性は全く違うので。「結婚=良くないもの」と思ってしまうのはよく分かるけど、そのラベリングから一旦離れて「結婚=2人でチームになって自由に関係性を作れる制度」と考えてみたら、見え方が違ってくるかもしれませんね。
- アル
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「結婚=幸せ」でも「結婚=不幸」でもない。結婚は単なる箱で、中身はみんな違うから。
婚活女子は「自分はどんな相手とどんな関係を築きたいのか?」をじっくり考えてほしい。
- みみこ
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それをしないと、蓋を開けたらウンコみっしりになりがちですよね。
- アル
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私は親の籍から抜けて夫と新しい籍を作ったことで「戸籍上も親と縁を切れたぞー!!」という解放感があった。「家族の絆」とかよく言うけど、私は親との絆を断つために法律婚を選んだのよ。
- みみこ
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私も結婚したことで親と距離を置けたし、夫の姓に変わったことで、過去をリセットして生まれ変われた気がしました。
- アル
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アルテイシアの大人の女子校は毒親育ちの子が多いんだけど「結婚して生きやすくなった」という声をよく聞く。たとえば盆正月も「夫の実家に帰るんで」と言っておけば、周りもすんなり納得してくれるとか。
- みみこ
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たしかに「結婚」を盾に使える場面は多いですよね。
- アル
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女子校のスタッフのサクラちゃんは「毒親育ちじゃなかったら結婚してないと思います」と言ってた。親と仲良くて実家暮らしだったら、必要性を感じなかったって。
- みみこ
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もともと足場がしっかりしてるから。
- アル
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そうそう。毒親育ちは、自分が病気や事故にあった時のことを考えるよね。「意識不明で救急搬送された時、治療や延命の方針を親に決められたくない」とか。
- みみこ
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わかる!!!!
- アル
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絶対私が望まないことをするから。
- みみこ
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わかる~!!!!そういうのを超リアルに考えますよね。
- アル
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法律婚した夫がいれば、誰にも文句言わせず、夫の意思が優先されるだろうと。自分が死んだ後の相続のこととかも考えるし。あの父親に盗られてたまるかよ!みたいな。
- みみこ
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そういうところまで想像が及ぶからこそ、あんぱんの皮じゃなくあんこで選べるというか。
- アル
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「治療や延命の方針を誰に決めてほしいか?」と考えると、自分が本当に信頼できる人が誰かわかるよね。