愛情のある再構築をするなら…

婚姻関係を継続する場合は、「スタンス」が2パターンに分かれるかと! 「割り切った婚姻関係」か「愛情のある婚姻関係」か……ってことになりますね。前者であれば「外で浮気しても構わないけどATMとして家計にはきっちりお金を入れてね」とか「世間体もあるから、知人や親せきには良き夫婦を演じましょうね」で済む話です。

この記事では後者のほう、ちゃんと愛情のある婚姻関係に向け再構築していく方向性で考えたいと思います。

証拠を突き出し、夫からの謝罪を受け、改めて仲良くやっていきましょうとなった場合。夫側の心境としては、「自分は一生涯、許された身として生きてゆかねばならぬ」という重荷を背負うような感覚になっているでしょう。

「そりゃそーだろ、過ちを犯したのは夫なのだから!」と言いたいところですが、あえて夫側の立場になって考えてください。前科者として生きてゆかねばならぬって、けっこうキツいはず。

過去の過ちを持ち出さない

だからこそ、夫からの謝罪を受けるのは「1回ポッキリ」と、心の中にマイルールを設けましょう。今後、別件でケンカや衝突が起きたとしても、「あの時だってアナタは浮気していたし……」と、過去の過ちを持ち出すのはご法度。夫に、「未来永劫ケンカするたび過去の浮気をネチネチ持ち出されるなら、あの時に離婚しておくべきだった」と、婚姻関係の継続を後悔させるリスク大なので。

自分の心の中で、「今後は『過去の過ち』をぶり返すことはしないぞ!」と決めたら、そのためにも言いたいことは不倫発覚の時点で全部吐き出しちゃいましょう。証拠の提示も、もし興信所で費用が発生したのであれば、そのぶんを夫の小遣いから補填させるも良し。高級レストランや旅行などのリクエストだって遠慮なくぶつけましょう。旅行に行けば、非日常を共有することで愛が戻る可能性も大です。一石二鳥ってことで!
 
Text/菊池美佳子