「イライラさせる夫が悪い!」と思う前に
「夫婦喧嘩は犬も食わない」という言葉があるように、夫婦の揉め事は他人からするとまったく理解できない、どうでもいいものです。
しかし、本人たちにとってはもちろん大事です。DVぐらいまで行けば、他人から見ても大事。でも、よくよく夫婦喧嘩の原因を聞いてみると、「稼ぎが悪いと言われた」「料理に難癖をつけられた」みたいに、たしかに腹が立つのは分かるものの、死闘に発展するほどのものではないことが大半です。
夫婦関係において“親しき仲に礼儀なし”になってしまうと、相手が自分と近いからこそ甘えてしまったり、丁寧に接したほうがいいところを雑に対処しちゃうことがあるんですよね。「あれ取って」「あれって何だよ!」みたいな。
『アンガーマネジメント』と言わずとも、相手が自分のことを分かってくれると過度の期待はせずに、丁寧に接するようにしていれば、「分かってもらえない!」とイライラすることも減るものです。
Text/斗比主閲子
※2017年7月19日に「TOFUFU」で掲載しました。