恋愛の「尽くしすぎ」行動3つ

恋愛もしかり。おっと、その前に! 恋愛における「尽くしすぎる」の実例をいくつか挙げましょう。

ex1.同棲している彼氏のため、毎朝5時に起きて凝った弁当を作る(もちろん冷凍食品は一切使わない)
ex2.パチンコや競馬が大好きだけど仕事は長続きしない彼氏に、お金を貸しつづける
ex3.セックスでは彼氏が大の字で寝転がっているだけなので、騎乗位で一心不乱に腰を振る

はい、どれもこれも「自分自身をダメ子にする」行為ばかりです。まずは「1」から。これは仕事のサービス残業と一緒ですよね。毎朝5時に起きりゃ、凝った弁当を作ることができるのは当たり前です。しかし、アラームの誤作動などで寝坊した際、15分で手際よく作ることができるでしょうか? そういう意味では、弁当作りの手際よさが退化します。手際よく弁当作りができない、家事部門のダメ子になってしまうのです。

次は「2」。限りある月収から彼氏へ貸すカネが出ていくと、当然のことながら自分が使えるお金が減ります。秋の新作コスメも新しいワンピースも諦めることになるでしょう。エステでの永久脱毛も諦めることになるでしょう。興味のある資格取得の通信講座や習い事も夢のまた夢。結果、不本意ながらくたびれた服をまとい、ムダ毛は生え放題、教養や向上心にも欠けたダメ子になってしまうのです。

最後に「3」。「お前が上に乗って腰を振れ」と、大の字で寝っ転がっているだけの彼氏に尽くすべく、来る日も来る日もひたすら騎乗位。そんなある日、アナタに奇跡が起きます。櫻井翔クンのようなイケメンと出会ってしまったのです。「彼氏には黙っていればバレないわ」「むしろこの出会いをきっかけに大の字カレとは別れちゃおうかな」と、頭の中はお花畑状態に。そしていよいよ櫻井翔クン似のイケメンとベッドイン! 悲劇はここからです。

騎乗位に慣れ過ぎたため、正常位でカエルをひっくり返したような恰好をすることや、後背位でお尻の穴を見られちゃうことに過度な恥じらいが生じ、快感に集中できません。セックス部門のダメ子です。結果、櫻井翔クン似のイケメンに「感度の悪いコ」とジャッジされ、せっかく出会えたチャンスも水の泡。残された道はただ1つ、大の字カレの元に戻り、黙々と騎乗位で腰を振りつづけることになるでしょう。

尽くしすぎることでダメ子になる……恐ろしいですね。ダメ子にならないためにも、手作り弁当には冷凍食品を上手に取り入れましょう。カネも貸してはいけません。セックスでも、正常位や後背位を要求しましょう。

Text/菊池美佳子