少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 それからテレビ朝日のある広場に出ると、ひときわ大きな歓声が沸いており、なにかイベントでも開かれているのかと思って見に行ってみたところ、特別なにか行われているわけではなかった。
なのに、異様なまでに大盛り上がりの群衆…。
この、「何かやっていそうで何もやっていない」空気って現代アートの本質なのかもしれません。

…と、そんな事を考えていた罰か、その後どうしても探していた展示が見つからず、散々迷ってから係員さんに聞いたところ「無い」との事でした。
無いってどういうことだよ。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 やや脱力したあとは、テレビ朝日の公式ショップに駆け込み、超かわいいぬいぐるみを購入。
やったね! と同時に、せっかくアートを見に来たのに、テレ朝のアンテナショップで買い物ってどんだけ俗物なの…とまた自己嫌悪に駆られたりして。
おまけに、この店のレジに取材用のメモを置き忘れてしまい、おかげでヒルズ~ミッドタウン間を2往復するはめになってしまい、改めてミッドタウンに着いた頃にはすっかり夜になっていました。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 夜になると、昼までのモッサリとした美大生(チャイハネで買ったワンピースとか着てる)中心の客層からガラッと変わり、一気にオシャクソ率が増加。
その中にいたオシャクソ男性(蛍光ピンクのG-shockを愛用)に、「何が楽しくて来ているんですか?」と聞いてみたところ、「アートとかよく分かんないけど雰囲気!アハハ」とのことで、よくわかんないアートとわかったフリの出来るオシャクソで利害が一致。
それは凄まじいハーモニーでした。