日本人に愛されるには“根のいいヤンキー”であることが不可欠!?
しかし、彼女が国民的に愛されるタレントになった決定的な理由は別にあります。 それは、「そこはかとないヤンキー臭」です。
偉大なるコラムニストである故・ナンシー関の「日本人の大半はヤンキーとファンシーが大好き」という説を引用するまでもなく、「ヤンキー=根はいいヤツ」という図式は日本人の大好物。
男性ならば、「バイト先や職場で知り合うかわいい子はたいてい元ヤン」「元ヤン男性の奥さんはたいてい美人」というのは周知の“あるある”です。
日本人に愛されたければ、「ヤンキー臭」を出すことは不可欠なのです。
上戸彩もまた、「ちょうどいいヤンキー性」を自らの内にたぎらせています。
長らく某6の森田某と交際していたという事実からも、それは明らかでしょう。
しかし、彼女がソツのない策略家であるゆえんは、最終的なヤンキー性の補完対象を、森田某から、EXILEのHIROに乗り換えたことです。
これは、本人の名誉のためにも「何の根拠もない」ということをあらかじめお断りしておきますが、森田某には、あの、なんというか、若干の「押○学っぽさ」を感じるのです。
どう説明しても語弊が生まれそうですが、彼の体から湯気のように立ちのぼる独特の「オラオラ感」とでも言いましょうか。
そこに、上戸彩の天性の“国民好感度センサー”は「なんかあぶない」と警報を鳴らしたのではないでしょうか。
「私はここで矢田亜希子になるわけにはいかない」と。
そうして次に選んだのが、EXILEのHIROです。
「ヤンキーから更生して成り上がった実業家」というのは、日本人がもっとも好感を抱くタイプです。
その上、「仲の良い頼れるお兄さん」が、いつしか「安心できる恋人」へ変わっていた……というストーリーも、世の男性たちの秘めたる“妹萌え属性”をコチョコチョと刺激します。
ボーイッシュなのに隠れ巨乳の、口元がだらしないヤンキー属性な妹キャラ。
今の日本で、これほど最強なスペックが他にあるでしょうか。
上戸彩、まだまだ盤石の安定感を見せてくれそうです。
Text/Fukusuke Fukuda
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