昨年、マヤ文明の予言による“世界の終わり”が囁かれ、ちょっぴり世界が終わるのを想像した人も少なくないと思います。そんな中、世界が終わるというのに悲壮感が全くなく、なぜか清々しい気持ちになれるロマンチック・ラブストーリーを紹介します。
主演は『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルと、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのキーラ・ナイトレイ。そして、その奇抜さで世界中を虜にした『エターナル・サンシャイン』のスティーヴ・ゴリンがプロデューサーを務め、全く新しいラブストーリーでうっとりさせてくれます。
小惑星が地球に接近している……。世界が滅亡するというのに、街にはなぜか穏やかな空気が流れている。人が少なくなった会社で、今までと変わらずに淡々と仕事を続けるドッジ(スティーブ・カレル)。彼の妻は何も告げず、いつの間にか家を去っていた。隣人のペニー(キーラ・ナイトレイ)から妻が浮気していたことを知らされ、ドッジはショックのあまり自殺未遂をする。やがて街で暴動が起き始める中、二人は捨て犬とお気に入りのレコードを持って旅に出る――。
世界が終わることよりも、妻が浮気していたことが一番ショックだったドッジ。そんな滑稽で愛らしいキャラクターにちょっぴり癒されてしまいます。
地球規模の危機より、身近な恋愛のほうが心を惑わせてしまいますよね。昨年、地球が滅びるって聞いても、クリスマスをどう過ごすか? という問題のほうが大きい人も多かったはずです。
世界が終わるとき、あなたにとって最も大切なものが見えるはず。この一風変わったラブストーリーを、あなたと、あなたの大切な人に。
1月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にてロードショー
監督:ローリーン・スカファリア
キャスト:スティーブ・カレル、キーラ・ナイトレイ、コニー・ブリットン、アダム・ブロディ
配給:ミッドシップ、ツイン
原題:Seeking a Friend for the End of the World /2012年/アメリカ映画/101分
URL:映画『エンド・オブ・ザ・ワールド』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi