誰かを強く愛したとき、自分でも思いがけない感情や行動に走る思います。それは偉大な心理学者だって同じ?若き心理学者カール・ユングと彼の恩師の精神分析学者ジークムント・フロイトの、一人の女性を巡る史実を描いたドラマです。
監督は、鬼才デビッド・クローネンバーグ。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『イースタン・プロミス』に続きヴィゴ・モーテンセンとタッグを組み、キーラ・ナイトレイ、マイケル・ファスベンダー、ヴァンサン・カッセルといった豪華キャストを迎え、禁断の愛の物語をスリリングに描きます。
1904年、精神科医として働く29歳のユング(マイケル・ファスベンダー)は、フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)の提唱する”談話療法”を女性患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)に実践する。やがて彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めたユングだが、二人の関係は医者と患者を越えてしまう。ユングは貞淑な妻がいるにも関わらず、ザビーナと情事を何度も重ねることに。
それによってユングとフロイトとの友情に亀裂が生じ、ユングの心は罪悪感に捉われて揺れ動く。そして彼は自分でも想像しなかった運命に直面してしまう――。
心理学だけでなく、社会やアートにも大きな影響をもたらしたユング。
そんな彼が一人の女性の魅力に捉われ、心を揺れ動かしていただなんて誰が想像できたことでしょう。それだけ愛や欲望は、誰の心をも狂わせるのかも知れません。
だけど、男性の浮気や不倫の心理はほんと理解できませんよね。
この映画を観て、偉大な心理学者ユングの心理とともに、あなたのパートナーの心理を読み解いてみてはいかがでしょうか。
10月27日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
監督:デビッド・クローネンバーグ
キャスト:キーラ・ナイトレイ、ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダー、ヴァンサン・カッセル、サラ・ガドン
配給:ブロードメディア・スタジオ
原題:A Dangerous Method/2011年/イギリス=ドイツ=カナダ=スイス映画/99分
URL:映画『危険なメソッド A Dangerous Method』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi