「バツイチになりたい」女子に隠された本当の問題

ここからが本題です。バツイチはラクでモテるというのは、ある種の幻想を含んでいますが、それでも憧れを抱く未婚の女性が多いのも事実です。
でも正直、トライする前から“バツイチ理想論”を抱えているのって結構ヤバくないですか。
人生失敗しないにこしたことはないわけですが、外野の圧力や考える面倒からそういった極論を望むのって、冷静に考えたらどうなのでしょう。

「周りの目に対応するのが面倒だから思うんだ!」
そう思うかもしれませんが、実は心の中には“上手くできないなら、いっそやらない”とでも言いますか、周りの期待をベースに自分の評価を考え、そして応えられない自分へ苛立ちを募らせている様に感じるのです。

・周りから結婚とか恋愛について聞かれる
→周りの期待通りにできない自分に焦るし、恋愛に興味もガッツも沸かない自分に失望する
→そもそも恋愛も結婚もしたくないのにあれこれ言われたくないから、バツイチになれたらと愚痴る
→また周りから恋愛とか結婚について聞かれる

簡単に言えば、こんなループを感じるのです。つまり、「バツイチになれたら」と愚痴る気持ちは面倒から来ていても、そもそもわき続ける不満をきちんと周りと自分の距離を取ることで解消させるか自分の意思を示さないと、ずっと負のループの中にい続けることになるのです。

問題は「バツイチになりたい」と発することだけでなく、心の中にストレスを押し込んだままにしている状態です。

女性からバツイチっていいよね……と言われるたびに、彼女たちの心が少し心配になってしまうのです。

バツイチって結構面倒なんだよ!

最後にお伝えするものでもありませんが、離婚をした後によく言われるセリフがあります。
「今度は頑張ってね」
です(笑)。

1回して失敗しているんだから放っておけと思うのですが、次に期待するような声援をよくもらいます。これ、普通に対応するのは面倒です。
しかも別れた原因をよく聞かれるので、これも隠すと空気が重くなるし、そもそも隠すほどのことじゃないので、気づけば私の十八番とばかりに、話すのが上手くなっていたりして(笑)。
こういった詮索がいやだから、周りに離婚経験を隠している女性も過去にはいましたが、結局どんな状況でも面倒はついてきます。

また1回転職している人が2回目の転職もしやすいように、バツイチもクセになります。離婚までの流れを知っているし、離婚した後のスッキリ感も知っているなら、こじれたらすぐ別れればいいやって思いやすいのは当然です。
結婚しているから偉いとか、離婚をしたからダメだとかはないものの、やっぱり良くないクセだなと思うのは事実です。

それでもあなたは、バツイチだったらいいのにな……と思いますか?
バツイチだったらというよりも、自分の中の不満と向き合い、快適さを模索した方が人生はどんどんいい方向へと進みます。
ちょっとした口ぐせや愚痴と思うかもしれませんが、ポロリと出た言葉には本音が隠されているので、自分の本心を探ってみてほしいです。