美容ジャーナリストが教える『美人へのレッスン』

 「なにを持って美人というのかを知らずに鏡の前だけでキレイをつくろうとする人がいる」。
美容ジャーナリストの斉藤薫さんは本書のなかでこう述べています。

 本当のキレイとは、心と身体のバランスがとれた「美人」に宿るものだそうです。
では、心と身体のバランスはどうやってとればいいのでしょうか?
メイクでは手に入らない本当の美しさを手に入れる方法がこの本にはたっぷり詰まっています。

 斉藤さんは、“たった一人のためのキレイは最強”だと綴っています。
あるとき、友人が濃い目だった化粧を突然辞めてしまったそうです。
理由は、新しい恋人から「すっぴんの方が素敵だ」と言われたから。
すっぴんを始めたばかりの彼女に対して斉藤さんは、「少しメイクをしたほうがもっとキレイになれるのに」と残念に思ったといいます。
しかし、数か月後、再び彼女に会うと、素顔が化粧顔に変化していたというのです。
「たった一人のために素顔になれた勇気が彼女の素顔を奇跡的に輝かせたのだ」と斉藤さんは確信しました。

 誰かのためにキレイになりたいという動機こそが本物で、この気持ちに勝る美容はないそうです。
このほかにも、キレイになれる人となれない人の違いや、美しさが人生にどのような影響を及ぼすかなど、メイクではつくれない美容術が満載の1冊。

 あなたがもし、恋人のためにキレイになりたいと思っているのならば、美へのスタート地点にはもう立っているはず。
この本を、キレイ作りのヒントにしてみてはどうでしょう。

書名:『美人へのレッスン』
著者:斉藤薫
発行:講談社
価格:¥672(税込)

Text/Yuuko Ujiie