自分の気持ちを問い続けられるように
「今後も彼を誘い続けてもいいのかどうか」、それはわたしが背中を押してあげる部分ではありません。
誘い続けるかどうかはあなたが決めることです。
だって、大切なのはあなたがどうしたいか、今どう思っているか、ですからね。
そして、それに応えるかどうかは彼が決めること。
割り切った関係という前提ではじまったのであれば、「彼女ができたから今までの関係は終了で」と断られるかもしれませんが、それは受け入れるしかないですよね。
もしくは、「彼女ができたけどそれはそれ、セフレの関係は継続で」と言われて、あなたがそれでもいい/それがいいと思えるのであれば、その彼と付き合っている彼女の感情はさておき、それこそ好きにしていいのではないでしょうか。
ただ、どちらにせよ、あなたが自分でモヤモヤの正体を明確にする努力をしないまま、あやふやな関係を続けることは、果たしてあなたの幸せにつながるのか? とは思います。
相談文に「素直に言えません」とありますが、なぜ素直に言えないのか、考えましたか?
あくまでもわたしの推察ですが、それは「彼に新しくできた彼女に悪いな……」という気遣いではなく、「自分からばかり求めるのはちょっと……」「求めた結果、彼女を大事にしたいと言われたら……」というプライドが邪魔しているからではないでしょうか。
自分のプライドを守ることは、もちろん大事。
大事なんですが、そればかりでは他人との関係、そして自分自身を変えることはできません。
プライドを守り続け、自分の気持ちに都度問いかけずにここまできてしまった結果の現状ですよね。
でも、なにもわからないままに完結してしまうのではなく、彼の答えを受け入れるのと同時に、今回の出来事をいいきっかけとし、あなたも変わる努力をしてほしいと思います。
人って、変わるし、変われるんですよ。
彼のように恋人ができたりもそうですが、転職したり、引っ越したりなど、環境の変化に伴って、自ずとその人自身にも変化が訪れます。
それだけでなく、自らの意志で「こうありたい」という姿に変わることもできるのです。
こうして第三者に問うこと、誰かのせいにしてしまうこと、常に受け身でい続けることは、たしかに楽かもしれません。ですが、それに慣れて自分の感情をハッキリさせずにいると、ほんとうに自分が望んでいることや、自分が幸せになるための方向が、見えなくなってしまいます。
今後も彼との関係を続けるにしろ、それを断ち切って新たにセフレをつくるにしろ、別の恋をはじめるにしろ、しばらくの間ひとりでのんびりするにしろ、後悔のないように、自分を蔑ろにしないように、自分の気持ちにはちゃんと問いかけ続けられる自分になってください。
もっと、自分の幸せを追及するための行動はできるはずですよ。
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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。
Text/ものすごい愛
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初出:2019.11.21