「君に決めた〜」運命の人を決めたので、結婚しました/長井短

長井短の画像

早いもので今年ももう6月! 2019年も折り返しかいってとこですが、ちなみに私は25歳。人生始めて四半世紀が経って、まだまだ折り返したくはねーなと思っているわけですが、ここで突然のビッグイベントが起きました。結婚です。いつも「内緒にしといて」を読んでくださっている優しい読者の皆さんからもたくさんお祝いのコメントをいただいて、私、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。結婚しても性格の歪みが治るわけではないので、これからも変わらずひねくれた記事を書き続けようと思います。どうか引き続きよろしくお願いします! せっかくなんで、今回のコラムは結婚について書くよ! 結婚についてっつってもなぁ〜範囲がでけえな参ったぜ!

決断って怖い

「まさか私が結婚するなんて…」って言葉は、なんかすごくいやらしい気がするから使いたくない。それに正直「まさか」とか全然思わない。私、めちゃくちゃ自分が結婚するって思ってたしな。結構多くの人に「長井が結婚って意外」と言われた。これは、会ったことある人にもない人にも言われて、私もちょっと共感する意見だ。私が私を客観的に見ると、結婚とかしなそうだよねって思うけど、でも全然結婚したのである。どうしてしたんだろう。

子供の頃から、何かを選択するのが苦手だった。「これにする」と決めなければいけない場面でも、私はどうもうまく頭を使えないのだ。例えば些細なことで言えば、サイゼリヤで何を頼もうか決められなくて、「やっぱりあっちにすればよかった」と思ってしまう可能性を減らすためにノリで毎回タラコソースシシリー風を頼んでいたし、もっと大きなことで言えば、恋人ときちんとお別れできたことがほとんどない。「別れよう」と心の中で思っていても、現実でその決定を下せないのだ。だからいつも、恋人の前で私はうにょうにょ唸って「別れようか」の一言を相手に押し付けていたように思う。だって、今踏ん張って付き合い続ければ、来年にはハッピーかもしれないじゃん? もしそうだったら悔しいじゃん? その可能性を自分から手放すことが怖いのだ。

今思い出しても申し訳なくて思考が停止しそうな思い出が多いのでこれについてはまたいつか書くとして、とにかく、選択ができないっていうのはどうにも不自由な癖だった。だから今まで、自分が結婚することを想像した時はいつだって「この人と結婚する! なんて決定私に下せるわけないわ〜無理だわ〜もっといい人がいたらどうすんだよ誰が責任取るんだよ」ってちょっとキレてたし。

だってそうじゃない? 人生始まってから出会った人をどんなに盛って数えたって1億人もいないのに、地球には70億も人間がいるわけでしょ? そん中から一人好きな人選べとかどんな無理ゲーだよ欲深さナメんなよ?!