神々が集まる日本随一のパワースポットの宝に触れる! 特別展『出雲―聖地の至宝』

 パワースポットめぐりがブームになったのも今は昔。
しかし、流行りすたりに関係なく、日本には古来から伊勢神宮をはじめとする「聖地」「霊場」と呼ばれる強力なパワースポットが数多く存在します。

出雲 聖地の至宝 《国宝 荒神谷遺跡出土の青銅器》弥生時代・前2~前1世紀、荒神谷遺跡出土、文化庁蔵

 なかでも島根県にある出雲大社は、日本でもっとも古い由緒を持つ神社。
その創建は『古事記』などにも書かれているように、神話の世界にまでさかのぼります。出雲地方を訪れた人々は誰もが、その荘厳な空気とたちのぼるオーラに圧倒されると言います。
 そんな出雲大社の宝物と、島根県を代表する文化財を展示することで、「神々の国・出雲」の文化を紹介する特別展『出雲―聖地の至宝』が、東京国立博物館で10月10日(水)から開催されます。
 2000年に出雲大社の境内から出土した宇豆柱は、直径1.3m、高さ約1.3m、推定重量1.5tの杉柱。3本たばねて直径約3mの1本の柱とし、鎌倉時代の大社本殿を支えていたと考えられます。
平安時代の本殿復元模型によると、その高さは約48m。当時の東大寺大仏殿よりも高かったと言われています。

出雲 聖地の至宝 《重要文化財 宇豆柱》鎌倉時代・宝治2年(1248)、出雲大社境内遺跡出土、島根県・出雲大社蔵

 また、荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡をはじめ、島根県下では銅鐸56個、銅剣377本、銅矛16本、銅戈2本という大量の青銅器が出土しています。本展では、その一部である国宝79点を展示。弥生時代の社会のイメージを大きく塗り替えたアイテムを見ることができます。
 今年は『古事記』が編纂されてちょうど1300年という記念の年。そんな太古の昔から連綿と続く出雲大社の歴史と、八百万の神々が集うと言われる出雲地方の神秘に触れて、ちょっぴり神聖な気持ちになってみませんか?

名称:古事記1300年・出雲大社大遷宮 特別展『出雲―聖地の至宝』
会期:2012年10月10日(水)~11月25日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別5・4室(東京都台東区上野公園13-9)
開館時間:9:30~17:00
※金曜日は20:00まで
※10月20日(土)は21:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
チケット:【前売】一般700円 大学生500円 高校生300円
     【当日】一般800円 大学生600円 高校生400円
※障がい者とその介護者1名は無料。(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
※前売券は8月1日(水)から10月8日(月・祝)まで、東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ)で販売。
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://izumo2012.jp/

Text/Fukusuke Fukuda