独学でも、恋愛障害を克服できる

といっても、カウンセリングだけで魔法のように人生が変わるわけではありません。私は意図的に「自己肯定できている人」を観察し、その行動をまねしていきました。気持ちよく奢られるためにどんな言葉を使っているか。不倫を持ちかける既婚者をばっさり切るにはどうすればいいか。これらは私が自尊心の高い友達から教わったものです。

だからもし、あなたも自分が愛されてこなかったし、恋愛もうまくいかないと感じているならまずは「今までよく頑張ったんだ」と、自分を褒めてみてください。

「奢ってもらうほどの価値を、自分は相手に与えただろうか」
「今日、あの子は私といて楽しかったかな。つまらなかったらどうしよう」
「こんなに尽くしたのに、どうして振り向いてもらえないんだろう」

こう感じるということは、それほどまでに他人へ心を使ってきたということだと思います。頑張り屋さんだったんだと思います。けれどこれからは大丈夫です。今からでも自分で自分を愛してあげられます。誰かに愛されることもできます。私もまだ道の途中ですが、一緒に恋愛障害を卒業しましょう。

本連載の経験から編み出した「自尊心を育てるエクササイズ」は、書籍 『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』に掲載されています。