恋をすると多少のことは許せる?

山田:俺さ、はあちゅうさんの本を読んで思ったんだけど、人生大変そうだよね。ずっと戦っているじゃない。

はあちゅう:鬱との戦いですね。親には「鬱姫」って言われてます。

山田:篤姫じゃなくて、鬱姫か~!うまいこというね、お母さん(笑)。

はあちゅう:戦っているのは自分の弱い心とですね。すぐに落ち込んじゃうんで、幸せそうな人が近くにいると、ヒーリングされるんですよ。何も考えなくても生きていけるんだ、と思って。

山田:彼といると癒されるんだね。
どうも仕事ができる女性は、自分のメモリーがいっぱいだから、呑気で自分の中に「空き容量」がある男を好きになる感じがするんだよね。あんたの使ってないメモリー貸してってさ(笑)。

はあちゅう:はい。あと、自分みたいにカリカリしている人だと、お互いに領空侵犯されたと思っちゃうんですよね。踏み込まれたと思って。
でも、彼は空き容量が大きいから自分の容量も広がります。

山田:相性がよさそうだけど、コントロールできない理由は彼の方にありそうだね。

はあちゅう:そうですね。
でも、コントロールできる人ってつまんないなとも思ってます。
コントロールできる人って、野心がなかったり、自分がなかったりするので、男の人としての魅力が薄いなとも思いますね。ちゃんとした主張のある男の人の方が好きかもしれないです。

山田:主張がないけれど安定している男の方がいいのか、手に負えないけれど魅力のある男が好きかって話になってくるね。同時にそういう二人を好きになることは?

はあちゅう:同時にってことが、私は本当になくて。この人って決めたらその人しか見えなくなっちゃうんですよ。

山田:一途なんだね。
じゃあ、大好きになっちゃったんだけれど、どうしても振り向いてくれない男がいたら?

はあちゅう:いました。捨て身の体当たりでいったけど、気がなかったときはしょうがないです。1ヶ月時間を置くと、だいたい失恋の痛みは消えますから。

山田:そうだよね(笑)。じゃあその時は気持ちを抑えたんだね。

はあちゅう:でも、この質問のケースなら、私は恋してしまう方をとりますね。
条件がいいって理由で選ぶと、条件が理由で嫌いになると思うんです。
でも、恋してるなら、多少のことは「しょうがないか」って思えるから、そっちを選びますね。