大相撲の横綱が起こした暴力事件がずーっとニュースで流れていましたね。
私は相撲の世界には全く詳しくないし、モンゴルの方の文化にも疎いので、
その点についてはへぇーって思いながらニュースを見ていますが、
私の得意分野であるお酒の席での出来事なので、
その辺りは色々と考えさせられました。
年末年始の宴会シーズンということもあり、
今日はまた恒例のお酒の席でのマナーについて考えてみたいと思います。
今まで私はお酒の席について、日本では無礼講という建前があるけども、
本当の無礼講なんてないんだよということや、お酒は感情の増幅作用があるから
そこを考慮してコミュニケーションを取りましょうということを言っていました。
どちらかというと下の立場の人向けのアドバイスをしてきました。
AM読者は20代、30代の方が多いのでそれでいいかと思っていたのですが、
今回の横綱の騒動を踏まえて、酒の席で気をつけなければならないのはむしろ、
上の立場にある人間だということに気が付きました。
上の立場の方が試される度量
AM読者にも部下と飲む機会、後輩と飲む機会というのがあると思います。
そういった上下関係において上の立場にいる時のお酒の飲み方には、その人の人間性が出ます。
威張る人、説教をする人、暴力を振るう人、酔い潰れて部下や後輩に
介抱される人もいれば、友達のように気さくな人、率先して場を盛り上げようと気遣う人、全体の飲み物や食べ物が行き渡っているかチェックする人、
あらゆるタイプの人を見てきました。
先週、正解は一つではないということを書いたので、
色々なやり方があって良いと思いますが、先日いらっしゃったお客様で
これはデキル男だ!と非常に感心したお客様がいたので、参考までに
書いておきます。
その方は部下の女性のリクエストでご来店いただきました。
お酒を飲むペースは無茶な飲み方ではないけれども、周りと同じかそれよりちょっと
早いペースで飲んで、周りの人が次の注文をするのに遠慮をさせない配慮を感じました。
周囲の人の注文も適切なタイミングで気にかけて、一緒に飲んでいる私達のグラスの
状況まで目を配ってくださいます。
部下の方々の仕事の悩みや不満をにこやかに穏やかに聞いて、
的確な分析とアドバイスをして、誤解があればそれを解いていました。
お酒が強くない部下には温かいソフトドリンクを勧め、帰り時間を気にし始めた
部下がいたらすぐに帰らせていました。お支払いもスマートに済ませて、
お帰りの際には女性の部下を先にタクシーに乗せて帰らせていました。
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