同じ学校内に恋人を作っておくと、こんなメリットが!

しかし、あるときから、気持ちを切り替えることにしました。同窓会ではなく、普段はなかなか出会うことのない職種の同年代が集まる異業種交流会。そう思うと、かつての同級生たちに途端に興味が涌いてくる。

しかもいざ参加してみると、名前の知らない相手であっても、同じキャンパスで過ごしたという共通点は大きく、学食のラーメンはまずいけど妙に中毒性があるとか、正門と裏門の前にそれぞれあったお菓子屋さんの名前が「赤線・青線」だったけれど、いま思えばすごいネーミングだとか、そういうどうでもいい話をしながら飲む酒は、なかなか楽しい……のですが、ちょっと時間も更けてきて「誰と付き合ってた?/誰が好きだった?」なんていう、ちょっと甘酸っぱい話題になると、途端に居場所がなくなってしまうのです。だって誰とも付き合ってないし!

昨年末にあった同窓会でも、そんな会話のターンが訪れたので「いいな、いいな。みんな校内に彼氏とか彼女がいて。恋愛とかしたかったな~!」とボヤいてみたところ、名前も思い出せない元クラスメイトのひとりが「だって、そもそも俺らに興味なんて、なかったでしょ」と剛速球を返してきて、「うぐっ!」と言葉に詰まったものですが、なにがいいたいかっていうと、学生時代に同じ学校内に恋人を作っておくと、将来同窓会の度に軽い胸きゅんが楽しめてお得ですよっていうことです。もちろん恋人ではなく“好きな人”というだけでもあり。

しかも、その相手が学生時代は手が届かない存在だったとしても、卒業後、酸いも甘いも知った大人になった後に同窓会の席で「実は昔、好きだったんだよ」とこっそりと告白すれば、かなりの確率でヤレる、ということも付け加えておきます。

Text/大泉りか