こんにちは。今月の予定表に「変態会」と「まぐろ会」と並んで書いてありました、佐々木あららです。いったいなんの怨霊のせいでこんな大人になっちゃったのか。
さて、人に言えずに心の奥に閉じ込めておいたら「恋愛の怨霊」に育ってしまいそうな思い出を告白しあうコーナー、今週は「オフィスラブ編」最終回です。たくさんのご投稿ありがとうございました。次週からの「密室・お部屋デート編」もお便り待ってます。ではさっそく。
「電話しないほうがいいですね」と先手を打たれました
たんぶりんさん(匿住所)
エピソード:
職場に好きな人がいます。お互いに結婚しています。
趣味が一緒であることが分かり、一緒に飲んだりメールするうちに仲良くなってしまいました。
私の好き好きモードが伝わりすぎたのか、先日ついに「たんぶりんさん、既婚者ですよね。あんまり電話とかしないほうがいいですよね」というメールが。
すごく楽しく話した後だったし、今まで何もそんな話はしたことないし、急になぜ既婚者っていう突き放した言い方をするんだろう……とショックで、それ以来なんとなく何もできなくなりました。
それが彼の狙いなんでしょうけど、今は顔を見るのもつらいです。
「キコンシャ」と釘をさされた翌朝にそしらぬ顔で君は部外者(たんぶりん)
意外な釘のさされ方って、結構めげます。
飲み屋で知り合ってごく自然に楽しく会話をしていたなあ、と思ったら、突然、別の人から「あの子、ちゃんと素敵な彼氏がいるんだからね」って真顔で釘をさされてギョッとした経験、僕、何度かあります。
いや、全然そんな下心とかなかったし!っていうか僕だってちゃんと彼女と幸せにやってるし!
ま、今月の予定が「変態会」と「まぐろ会」のバツイチのエロ歌人なんてそんなものです。他者評価を笑顔で受けいれ、それが嫌なら過剰なぐらいカタブツを演じて生きていくしかありません。
たんぶりんさんは、僕ほどではないにしても警戒させるような空気を無自覚に出してしまっていたのでしょう。その強い気配に、向こうが臆病になって先手を打っただけのような気がします。
恋愛って相撲みたいなもので、お互いがちょうど釣り合うぐらいの力で押し合っていないと試合が続かないんですよね。どっちかが急に強い力を加えちゃうと、同じ土俵に立っていられない。
引いて引いて、向こうが押してきた力を感じ取ったらそれに応えてそっと押し返す。次からそんな風にやっていきたいですね、あなたも僕も。
あと五ミリ押せば落とせる瞬間の冷気で萎える 離婚してから