kaizen.nguyen
春です。東京に泥酔者が増える季節です。「泥酔」を東京の春の季語にしたらいいんじゃないかと思うほどに。
学生にしろ新卒の社会人にしろ、上京してきてすぐのふわふわした気持ちのままでうっかり飲み過ぎてしまうケースが多いのでしょうね。
そういえば昔、街で酔っ払って倒れている女の子を介抱するのが趣味だった時期がありました。
特に春のこの時期は、介抱のしかたを知らずに逃げ出す大学生グループなどが多いので、終電間際の都会を歩き回っていると、コンビニの前とか駅のベンチでほったらかしにされてへたり込んでいる子は結構いるんです。
別にナンパするとかそのままホテルに連れ込むとかじゃなく、スポーツドリンクをいっぱい飲ませて何度か吐かせ、落ち着いたらタクシーを止め、運転手に多めにお金を渡して一人で家に帰す、というだけなんですが。
次の日の朝、酔いが覚めたその子が「あの人、誰だったんだろう?」と訝しんでいる様子を想像して楽しむという、ナンパなんかよりずっと変態的な行為でした。
たぶんそんな不気味な趣味の男は少数派だと思うので、10年ぐらい前にそういう奇妙な経験をしたという方、たぶんそれ僕です。びっくりさせてごめんなさい。
というわけで、今月は「お酒にまつわる恋愛エピソード&短歌」を読者のみなさまからいただいております。
では今週もさっそく。