2014年8月に開催された、「オタキング」の名で知られ、数々の著書を持つ、岡田斗司夫さんとマンガ家で、AMで「山田玲司の男子更衣室へようこそ」を大人気連載中の山田玲司さんの対談イベント「男の恋愛道」のダイジェスト版をお届けします。
お二人の男性がこの現代でどうにかして恋愛を楽しむ方法に注目です!
現代の日本は、恋愛不経済
岡田斗司夫(以下、敬称略):今日は、イベントタイトルが「男の恋愛道」です。
男性向けの恋愛コンテンツはどうやれば女の子を落とせるかとか、そういうマニュアル的なものが多いんだけど、今回は恋愛道を考えてみようと思っています。
最初のトピックは恋愛経済の話です。
僕が見るに現在の日本は不景気という状態です。
経済の不景気って何かというとお金がないことでも、貧富の差があることでもない。
不景気の本質は、お金が流通していないことなんですね。
無駄でもいいからとにかく使わせることによって、雇用を作り、人を雇うお金になり、バイト代が上がったりして、色々な物が流通するようになって最終的に景気が回復する。
それと同じように、現在の恋愛市場も恋愛不景気と定義しているんです。
恋愛の不景気の原因としては、たぶんシンプルに言うと今男の人は「女が怖い」んですよね(笑)。
山田玲司(以下、敬称略):はい(笑)。
岡田:僕ら男は、女の子が怖くて怖くてしょうがないです。
これは、社会の責任もありますし、皆さん一人一人の責任もあるのかないのかわかりませんけど。
そして、女の子側は「ろくな男がいない」「いい男はすでに取られている」と思っている(笑)。
こうなった結果、男はだんだん恋愛はなくてもいい方向に、女は、山田くんが前に言っていた「エアヤリマン」になっていく。
エアヤリマンってヤリマンじゃないのに、まるでヤリマンみたいなことを言ったりして、実は恋愛経験はさほどないんだけど、恋愛戦場をくぐってきた気がしている人のことですね。
山田:皆さん、AMはご覧になっているんですか?AMで最近掲載された記事に「夏だから野外セックス」っていう(笑)。
そのコラムを読んでいる人はそれをやっているのか(笑)。
恋愛から遠ざかった挙句、一周まわってエアヤリマンだっていう大変込み入っている状態に陥っているんじゃないかと。
岡田:僕らの分析では、AMを読んでいる読者の過半数は処女じゃないかという(笑)。
山田:まぁそういう憶測を呼んでしまうくらいっていうことですよね。
岡田:今日来た男性は、一度AMを見てみてください。男性からするとえげつないことが書いてあって、見たら女が怖くなると思うんです。
でも、実はマッチョカルチャーみたいなものなんですよ。
僕らは、革ジャン着て喧嘩上等のような『北斗の拳』や『風魔の小次郎』は読むけどエア喧嘩しかやったことがない。
それと同じように、女の子も恋愛やセックスでもっと大胆になろうと思っているんだけど、そうなってはいないというのが僕の分析です。