幸せになれない行為とは?

最近の人は「比較しない」ということが幸せの基本だとわかっています。

わかっているのに、ついやってしまう過ちの1つが「自分をプロと比べてしまう」という愚かな行為です。

思い出作りや事故でなってしまう人もいますけど、ほとんどのアイドルやAV嬢はその道の「プロ」です。
審査に通ってお金をもらって「自分の綺麗さ、可愛さ、色っぽさ」を見せる仕事をしている人です。

そして、その裏には沢山のプロのメイクさんや照明さんやら、デジタル修正屋さんなんかもいて、その過程があって初めて「お客さんの前」に出てくる人たちです。

それと自分を比較して落ち込むのは、草野球の人がメジャーリーガーと自分を比較するようなもので、不幸にしかならないです。

「そうは言っても男って結局AKBの渡辺麻友とか、長澤まさみみたいなのが好きじゃないですか」なんて声も聞こえてきそうですが、この辺は複雑です。

そこそこ恋愛をわかっている男は「自分は〇〇というアイドルみたいな女が好きだ」なんて迂闊な事は言いません。「まゆゆが好き」とか言うと女の人に「ああ…こいつモテなかったんだな」と最低点を付けられるのがわかっているからです。

そんなわけで、恋愛経験値が標準以上の男達は男達だけの場所でしか「まゆゆ、いいよな」なんて話はしません。

それと同系列の話で、自分の性的嗜好についても男達は迂闊に話しません。
「メガネっ子いいよね」とか「貧乳が好きなんだよね」なんて言っていたらこれまたどんな点数を付けられるかわからないからです。

逆に、「俺、まゆゆが好きだし、巨乳も好きー!」なんて無邪気な事を言っている男を見たら「ああ…まだ生まれたてなのね」と温かい目で見てあげて下さい。(いずれ事故って気がつきますので)

つまり、本当の男の性的好みは女の人に正確に届かないものなのです。

これは「女はみんなジャニーズみたいなのが好きじゃん」とか「絶対に細くてマッチョがいいんだろ」とか「顔しか見てねえじゃん」みたいな男の決めつけも同じで、実際の女の人の中には「ハンサムが嫌いな人」もいるし「太っている人が好きな人」もいます(代表して感謝の気持ちを伝えさせて頂きます)

あ…この話面白いから長くなっちゃった。ごめん。

ともかく問題は、”清潔で可愛くて綺麗で(イイ身体で)あれば”という彼とどうすればいいのか?って話ですね。

まず言えるのは、貴方が言うとおり彼は「悪い男」ではないと思います。ただ経験値が低く「女の気持ちがわかっていない」だけでしょう。

やっと会えた貴方の気持ちを考えないで「今日はそういう気分じゃないんだよ」と、お誘いを断ってしまっただけなのです。
でも、男にも「今日はそういう気分じゃない日」があるのです。

なので、その件だけで「私には女としての価値は…」なんて暗くなるのは損しかしないので止めましょうね。

こういう時の正解は「自分がそういう気分じゃない時には、彼にどうして欲しいか?」と考えればわかると思います。

ともかく「彼のエロセンサーを刺激する女になるっ!」って努力をするのは、いいと思います。

でも、「男の好みの身体になれば、必ず愛される」というのは間違いです。
SEXってのは「お互いの身体を性的対象(ごちそう)として貪り合う」だけのものではありません。

そういうSEXもあるでしょうけど、「優しく撫でてあげる」のも愛の営みですからね。

Text/山田玲司

初出:2015.07.16