私はときどき「お見合いおばさん」になります。
その活動の一環で、寿退社を狙っている妙齢の女性に、若い男性を紹介したことがありました。
ふたりが対面を果たした翌日、どうでしたと聞いてみると
「うーん、全然ダメだなー。あたしイケメンとしか付き合ったことがないって前に話したよね。覚えてる?」
と逆質問される予想外の展開に。
ナ・ニ・サ・マ……とツッコミそうになったのを記憶しています。
5年前から「結婚相手の条件=イケメン」がブレないアラサー女性
彼女は30代半ばという年齢にしては、若々しくてかわいらしく見える女性です。
加えて華奢な体型、儚げなロングヘアを見て「守ってあげたい」と思う男性も決していなくはないだろうという印象。
しかし、結婚したい相手のタイプを聞くと「もちろんイケメンでしょ!」と即答するところに、ある種の痛々しさを感じずにはいられません。
筆者とはおよそ5年前に知り合った彼女。アラサー女性ふたりでランチに行くと、結婚の話題も当然のように出てきます。
昔、彼女に「どんな人と結婚したいですか?」と初めて聞いたときのことは、いまでも忘れられません。
「カッコいい人。あたし、イケメンが好きなんだよね。
顔って大事じゃない? 結婚したら毎日会うわけだしね。
前付き合ってた彼もGACKT似のイケメンだったんだ。
イケメンに慣れちゃったから、顔がダメな人はムリかも」
聞いてもいないのに、一方的に元カレイケメン情報、元カレGACKT似情報を提供されるという衝撃的な日でした。
その後1年に1〜2回会う度に、結婚相手への希望条件が更新されているかどうか興味本位で尋ねてみるのですが、相変わらず返ってくるのは「イケメンがいい!」というご希望。
この「ブレなさ」、ある意味で「芯のある女性」と捉えるべきなのか……。