目立ったら負けという日本社会では、「モテないです」がベストポジション

藤沢:ちゃんとうまいことやってますよ。彼女たちは。まあ、テレビ局ってなんだかんだいって、日本社会の縮図みたいなところがあるし、彼女たちはふつうにみんなと同じ給料をもらうわけじゃないですか。
アナウンサーだからって特別扱いをされるわけじゃないし。
日本社会の中では目立ったら負けなんです。基本的に。
色恋沙汰は社内では絶対に言わないですよ。
だから、長谷川さんのところには話が回ってきてないだけなんですよ。

長谷川:おー、なるほど、あの連中…くそう…裏でやりまくってるな(笑)。
そうですね、目立ったら負けっていうのはありますね。

藤沢:いいことないじゃないですか。色恋沙汰で目立ったら負け、日本社会ではね。

長谷川:ほんとに気持ちいいくらいウワサは1が100になったりしてね…。

藤沢:次の人事異動で、変なとこに飛ばされるとかね。
テレビ局だったら、倉庫で昔のビデオテープの整理とか。半沢直樹といっしょですよ。あれは日本の銀行ですけど。

長谷川:たしかに、ドラマじゃないけど“ショムニ行き”ってやつですよ。

藤沢:いつも「私はモテないですぅ~(>_<)」って言ってるのが、日本社会では一番いいポジショントークなんです。それで、社内のおっさん権力者にも可愛がられるしね。

長谷川:なるほど! それを僕は信じてたわけですね。
あいつら(涙目)、くっそー、黙って、ダルビッシュとかと、やりまくってるな(←暴走気味)! あの連中はほんとに…。

藤沢:やりまくってると思いますよ。

長谷川:そうですかぁ。やっぱり恋愛戦闘力でいったら、日本でトップクラスなのは間違いない感じですかね。

藤沢:だって、考えてみてくださいよ。 巨人のピッチャーの誰々と飲みに行って、そのまま持ち帰られちゃいましたヽ(○´w`○)ノって、次の日、女子アナが社内で長谷川さんとかに話すんですか?

長谷川:それを話してたら、僕は、そいつのこと好きになりますね、こいつウソつかないなって(笑)。

藤沢:その次の日でも「私は全然モテないんです」って言ってますよ。

長谷川:お前、ホッカホカじゃないか!っていうやつも絶対に否定してそうです。

藤沢:絶対言ってますよ。あざといんですよ、みんな。

長谷川:あざといですよ~ 彼女たちは!
なるほど、全部信じてました。藤沢先生のおかげで、ものすごい視野が広がった。なるほど。
たしかに口もうまい子たちではありますから。やっぱり恋愛戦闘民族の人たちですよね、彼女たちは。

藤沢:真実はそこにあるんです。
そうやって、わざわざ口で言って、創りださなければいけないのは、偽りだけなんですよ。

出演者情報

藤沢数希
理論物理学、コンピューター・シミュレーションの分野で博士号取得。欧米の研究機関で教鞭を取った後、外資系投資銀行に転身。
以後、マーケットの 定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事。
ブロゴス2011年の経済部門では、経済・金融賞を受賞し、活躍は多岐に渡る。また、高度なリスクマネジメントの技法を恋愛に応用した『恋愛工学』の第一人者でもある。

長谷川豊
フジテレビ出身のフリーアナウンサー。14年間「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナル。趣味と公言する競馬ではG1レースの実況も担当。
退社後に始めたブログは19日間で2400万PVと言う日本記録を樹立。
2013年現在はアナウンサーだけではなく、講演・執筆など、多方面で活躍中。