結婚ばかりが女の幸せではないことは頭でわかっている。けれど、「しない人生」を選んだわけでもなく、たまたましっくりくる相手がいないだけ。世の中の半分は男のはずなのになんで!?
というわけで、今年の8月に『オンナノコウフクロン』をイースト・プレスから上梓したばかりの安彦麻理絵さんにお話を伺わせていただきました。
第一回目「選り好みせずに雑食であれ!」も合わせてどうぞ。
第二回:男の甲斐性と、結婚してからも恋愛をする方法
大泉りか(以下、大泉): 安彦さんが著書の中で、「美人だからって幸せになれるとは限らない」というようなことをおっしゃっていますが、その辺りのお話を伺ってもいいですか?
安彦麻理絵さん(以下、安彦): まあ、「ブスでも男を見る目がなければ……」ってこと。
甲斐性のある男と付き合えば、幸せになれるよってことなんですが、お友達で、ダメな男ばっかり好きになる子っています?
大泉: あぁ、いますいます。
安彦: そういう子って共通点あります?
大泉: 自分のことを好きにならない人が、好きな子とか。
安彦: あぁ、自分の値段が低い人ですよね。そういう子って、彼氏のために何かしたい、っていう気持ちが、「頑張って綺麗にならなくちゃ」とかじゃなく、プレゼントやお金をあげたりする方向に向かいがちですよね。
大泉: そう、実害のある方向。仕事辞めろって言われて、辞めようとしたり。
安彦: あー。それはダメかもしれない。
大泉: 人生の指針を大きく狂わされるっていう。でも、それが嬉しいって子がいるんですよね。
愛ゆえの束縛、彼によって変わっていく自分が愛おしい、みたいな。
安彦: 恋してないと、生きている気がしないっていう、そういうタイプ。
でも、金って一度貸すと、貸して欲しいって男ばっかり寄ってくるみたい。
「わたしが付き合う男、付き合う男、なんで、お金貸してくれって言ってくるんだろう」っていう女とかいますけど、それって自分で仕向けているんですよね。 男って貸してあげたり、買ってあげたりすると、どんどん調子にのってきちゃう。それくらい働けよって(笑)。
大泉: それが男の甲斐性ってやつですかね。働いてることって……いや、それは最低限すぎるか(笑)。
金以外だと、わたし、虫は潰してほしいです。
安彦: 確かにゴキブリは殺して欲しい。あと、ベタなところでいえば、妊娠報告に逃げないとか……。
「出産費用がないから、お前んとこの両親から借りてよ」とか、妊娠中の奥さんに「俺、面倒みないからね」とかは、甲斐性ないですよね。
大泉: あぁ、わかります。わたし、犬を飼ってるんですが、「可哀想だから、犬も連れていこうよ」ってデートに同行させたがるくせに、絶対に持ってくれない男がいて。こっちはヒール履いてる上に、4キロの犬を背負わされるわけです。
「この人、将来、赤ちゃんが出来ても、絶対に抱っこしてくれないんだろうな」って思いました。
「君に懐いてるから」とか言って。それって甲斐性ないですよね。
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