第3回:あやまんJAPANに引かない男がモテる!
上野千鶴子さんとの対談『快楽上等! 3.11以降を生きる』が好調の著述家・湯山玲子さんと、『すべてはモテるためである』『恋とセックスで幸せになる秘密』が話題沸騰中のAV監督・二村ヒトシさん。
4月16日(火)に開催された、「男女のモテと快楽について」をめぐるお2人の白熱したトークショーから、その内容のごく一部を抜粋し、全4回でお届けします。
第1回「すべての女は面倒くさい」、第2回「恋愛は「文化」「趣味」と割り切るべき?」」もあわせてご覧ください。
おぎやはぎの矢作はなぜモテる?
湯山玲子さん(以下、敬称略): 話は変わるんだけど、テレビっていう大衆文化はおもしろくてね。
案外、世の中の空気や動向がいち早く表れる。お笑い芸人は人気ですが、そこに変化が出てきている。
二村ヒトシさん(以下、敬称略): お笑いをやる男性芸人たちの変容ですね。
湯山: そう、たとえば、ひと昔前だと、たけし軍団というのが席巻していたじゃないですか。
あれは「軍団」というくらいですから、トップに実力のある元首がいて、その下にヒエラルキーが作られているわけ。
二村: まあ、明らかに男性社会ですよね。
湯山: それでいうと、紳助も軍団とまではいかないけど「ファミリー」という、まさに家父長制を敷いていたでしょ。
でも、今のお笑いでそういう人いないでしょう。ひな壇芸人が並んでいても、周りの奴らを押しのけて俺が目立とう、という人はいなくて、男同士で互いに譲り合ってる感じ。
二村: 女子会っぽいノリですよね。
湯山: そうそう。空気を読みあって協調性を重視している。ということは、女性性満載。
そういう意味で、ジャニーズ系以外のタレントの中で、今いちばん人間的にモテるだろうな、と私が思ったのは、おぎやはぎなんですよ。とくに矢作さんのほう。
二村: それ、僕の本を読んで、まったく同じことをTwitterにリプライしてくれた方がいるんですよ。
今、芸能人でいちばんモテる男は、おぎやはぎの矢作さんだって。要するに、彼は「関係性」の人だってことかな。
湯山: そう、ただし関係性だけではダメで、彼はそのほかに車が好きだったり、オタク的な居場所をちゃんと作ってるのね。誰にも他人に立ち入らせない、自分だけの孤高の場所があって、そこからにおい立つフェロモンみたいのがある。
二村: それ、まさに僕が本に書いた「居場所を持っている人間がモテる」っていう話じゃないですか。
決して女性を支配しようとしているんじゃなくて、自分の中にちゃんと居場所があって、その上で女の人とコミュニケーションしている感じ。
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