こんにちは。
恵比寿の女性専門カウンセリングルームfour-heart-cloverカウンセラーの荻です。
前回はデートDVの暴言の中でも『友達と遊びに行くと不機嫌になる』について書かせていただきました。
今回は『シカトされる』についてです。
もう何回もデートDVについては書かせていただいているのですが、今回のテーマ『シカト』はとっても本人たちが気付きづらい一面があるものです。 だって、シカトは殴られる訳でもないですし、怒鳴られる訳でもないので、これがデートDVだとはなかなか思えないんですよね。
シカトはコミュニケーション放棄であり
存在否定された衝撃を受ける
皆さん『シカト』ってされたことあります?
あの何とも言えない屈辱感、寂しさ、存在を否定されたかのような気持ち。
相手は、何もしていない、言わば目に見える危害を加えている訳でもない。 にも関わらず、シカトされた時の衝撃度といったら大きいですよね。
なんで『シカト』がとても辛いかについて少し書いてみようかと思います。
コミュニケーションはどんな反応でも、それが例え怒りという表現であろうが反応があることでコミュニケーションが成り立ちます。 それに対して『シカト』というのは、このコミュニケーションの放棄ということになります。
そして、『シカト』を受けている側の感覚としては「存在を否定されている」という感じを受けます。
だって、私はここにいるのに、まるでいないかのように振舞われ、話しかけても返事がない。
メールをしても返事がない。電話をしても出てもくれず、折り返しもない。
これは、人にとって大きな大きな苦しみを与えることになります。 だって、無関心という感じですからね。
「大好きの反対は大嫌い」と言うイメージがありますが、「大好きの反対は無関心」なんじゃないかと思います。
シカトの更なる苦しみは何に怒っているか分からないこと
『シカト』には、存在を否定されたかのような気持ちの他に、「相手が何を考えているのか分からない」という辛さも加わります。
相手が怒りという反応でも示してくれれば、そうか、このことで怒っているんだなと自分を納得させることが出来ます。
しかし、シカトという状態では相手が何を思っているのかさっぱり分からないのです。
そのためシカトされている側は何がなんだか分からない、更なる苦しみが加わります。
デートDVの恋愛に入り込んでしまっている女性は彼氏が許してくれないという状態にならされていきます。
「俺を怒らせるな」というような言葉を言う人も多く、怒らせてしまった自分が悪いんだという罪悪感でいっぱいになります。 そんな気持ちに加え、何で怒っているのかが分からないので、この苦悩が更に大きなものになるのです。