ソーセージを食べる毎に…

本題に入る前にちょっと余談ですが、あれはミカコちゃんが30代前半の頃でした。アメンバーだったかTwitter(現・X)のフォロワーだったか今となっては記憶が曖昧なのですが、とある男性と渋谷で会った時のことです。

ミカコちゃんは前世がドイツ人だったんじゃないかってくらいビールとソーセージが好きで、その時も普通にソーセージの盛り合わせを注文しました。そしてソーセージの盛り合わせが運ばれてきたのですが、ひとくち食べる毎にそのオトコが「ひゅーっ、エロい!」「いやらしいねーッ!」などと合いの手(!?)を入れるのです。……キ、キモい。

もちろん、早々に店を出てさっさと別れましたが、男性の皆さん! マッチングアプリ等で出会った女性とデートする際は、ソーセージの盛り合わせが出てきてもヘンな合いの手を入れちゃダメですよ。ギャグのつもりかもしれませんが、女性側はドン引きするはずなので。

更に余談ですが、ミカコちゃんが何故そのオトコと会おうと思ったのかと申しますと、アカウント名が「代表取締役」だったからです。お金持ちに違いない、とルンルンで会いに行ったところ、実際は工場での非正規勤務とのこと。じゃああのアカウント名は何だったのかと、後から改めて2度見したら「代表取乱役」でした。そう、ミカコちゃんの読み間違えだったのです。女性の皆さん! マッチングアプリ等で繋がった男性と会う際は、アカウント名を2度見して確認するように。

囁く内容は、ぶっちゃけ何でもOK

話を戻しましょう。飲み会で色仕掛けするなら、ささやき女将になってください。18年も前のことなので、お若いかたはご存じないかもしれませんが、某・高級料亭の食品偽装疑惑会見で話題になった女将さんです。代表取締役(取乱役ではない)として長男と共に会見に出席し、終始長男の耳元で「頭が真っ白になった(と言いなさい)」と囁き続け、その音声をマイクが拾っちゃったことにより、当時のワイドショーを賑わせました。

実際のささやき女将事件はさておき、飲み会で色仕掛けするなら「聴覚」を刺激しましょう。何故なら、視覚や嗅覚は洋服や香水で刺激できます。触角は、先にも挙げた通り「テーブルの下で脚を絡める」だとハードルが高すぎます。味覚は、手料理を振る舞うわけでもないのでどうにもなりません。となると、残された五感は聴覚のみ。

なるべく近くの席を陣取り、仮に席が遠かったとしてもトイレに立ったついでにしれっと隣席に移動し、何かしら囁いてください。囁く内容は、ぶっちゃけ何でも良いです。「係長の歯に青ノリついちゃっているよね」など笑える系でも良し、「A君とB子ちゃん、なんかイイ雰囲気だよね」など色恋沙汰系でも良し。ポイントは、耳元で囁くことにより、顔と顔の距離が近くなるというドキドキ感です。

健闘を祈っております! 

Text/菊池美佳子