E君が迷いに迷って起こした行動

これは、ミカコちゃんの男友達・E君の実体験です。3歳上のカノジョは、「ありがとう」「ごちそうさま」を言わない女性でした。デート代は全てE君持ち……これに関しては、高収入の彼としては1ミリも苦ではなかったとのこと。それでも店を出た後は、「ごちそうさま」くらい言われたいもんです。

またE君は出張が多い仕事なのですが、お土産を買ってきても、これまた「ありがとう」はナシ。尚、自発的に買っているわけではなく、「富山と言えば、パイおまんくり食べてみたいなぁ」など、カノジョ側からのリクエストに応えるカタチです。そして、渡した後の味に関する感想も一切ないとのこと。

そんなカノジョに対してずーっと目を瞑ってきたE君ですが、「もしや根本的な価値観が合わないのでは?」と、別れを検討するようになりました。確かに、親しい仲だからこそかしこまったお礼は不要と考える男女もいるのでしょう。でもE君は、親しい仲でもお礼が欲しいという価値観なのです。それでも、まだ好きな気持ちもあるし……と、迷いに迷ってE君の起こした行動がLINEギフトでした。

LINEギフトで別れを決める!

デート時の食事代や出張土産など、直接会っている時に「ありがとう」「ごちそうさま」がないのであれば! LINEギフトという間接的な贈り方をすれば、さすがに「ありがとう」が返ってくるのではないか……という思惑です。カノジョの社内試験が終わったタイミングで、スタバのドリンクチケットを送りました。「社内試験どうだった?」「お疲れさま、ゆっくり休んで」という文章と共に。

しかしE君が期待した反応ではなく、社内試験がいかに大変だったかという内容で、「ありがとう」はナシでした。この一件をキッカケに、E君は別れを告げたそうです。

一般的には、男性が別れを検討し始めるタイミングって、連絡頻度や会う頻度が減ったりするイメージですが、E君のようなパターンもあるんだなぁ……と。キモチが冷めたと認めたくないからこそ、カノジョに対して最後のチャンスを設ける男性も存在するならば! その「最後のチャンス」を見逃さないよう、LINEギフトのようなイレギュラーが起きた時は、自身の言動を省みるのが、破局の回避になるのだと思います。

Text/菊池美佳子